松下 翔
私は高校生ごろからスポーツの実況アナウンサーに漠然とした憧れを持っていました。
「自分なんかアナウンサーになれるわけがない」と、アナウンサーの勉強も本格的にすることもなく、全く別の業界に就職しました。
「やっぱり挑戦したい」、まず見学するか1ヶ月迷った末、講座を見学に行きました。
ちょうど受講生の高校野球実況の振り返りを行っていました。
実況に対する真摯な姿勢、熱い気持ち、受講生同士による活発な意見交換など、講座の雰囲気に私は圧倒されました。
そしてこの講座にグッと惹かれて、受講を決めました。
今までの受講を振り返ると、この講座の空気が私の成長を大きく後押ししていると思います。
講座では様々な練習が行われ、幅広く学ぶことができます。
毎回が発見の連続です。
講座の特徴の一つにペアワークや意見交換などが多くあることです。
話す力、聞く力を磨くことができますし、寺西先生、受講生のいろいろな視点からのフィードバックを受けることができます。
課題を共有することもあれば、他の受講生によって新しい気づきを得ることもあります。
受講生同士が高め合い、加えて寺西先生から個別にあわせた指導をいただけます。
スポーツアナウンサーの講座というと、とにかく実況練習のイメージを持つかもしれませんが、原稿読みをしっかり行うように基礎を大切にしているので、ゼロからのスタートだった私にもアナウンサーの基礎から指導していただけるのは、ありがたいことです。
この講座での私の大きな出会いが寺西先生による「メンタル面の指導」です。
私は物事をマイナスにとらえがちで、 「失敗→自分を責める→感情の悪化→失敗」をはじめ、なにかと負の連鎖に陥りがちでした。
自信が持てないことも頻繁にありました。
精神的な弱さを疑問に感じながらも、根本は技術の能力不足と決めつけていました。
寺西先生から技術面以外にメンタル面でのアプローチをしていただいて、今まで自分の中のモヤモヤとしたものが何物かが見えてきました。
一人で抱え込んできたものが、和らいだように思います。
いかに悪いように緊張してしまうか、緊張との向き合い方、パフォーマンス中の感情、心構え、自分の無意識の心の現れ、などアナウンサーだけでなく、仕事をする社会人としても、社会をよりプラスに生きることを学んでいると感じています。
講座にはネガティヴからポジティヴな考え方になるための練習もあります。
講座を受講して1年半が過ぎ、自分を少しずつ受け入れられたかなと思っています。
今まで、自分を嫌い、拒んでいたのだと思いますが、自分と向き合い、少し自分を好きになったとも思います。
自分の良いところも悪いところもです。
「自分なんかが・・・」よりも「自分もできる!」
今ではこんな感情も湧いてきました。
少しずつですが、自分の想像以上に変われるのは寺西先生、講座の先輩方のおかげです。
これから先、もっと良いところ、好きなところを増やして成長し、新しい自分を作っていきたいと思います。