三宅 きみひと
ユウセイアナウンス講座からプロの世界に飛び込んで10年が経過しました。
競馬やサッカーの実況をはじめ、様々な仕事をさせていただきました。
大きなレース、注目度の高い試合など、緊張感のある空間でしか得られない経験値は確実に自分をステップアップさせてくれました。
しかし、貴重な経験だけがステップアップの要因ではありません。
「常に課題を見つけ、それと向き合いながら実践し、1つずつ確実にクリアしていく」
10年間これを繰り返してきたことの積み上げが今の礎になっているのだと思います。そしてこれはこれからもずっと続けていかなければなりません。
常に新しい課題を見つけたい私は、今でも1ヶ月に1度は講座に出席しています。
自分でトライアンドエラーを繰り返しているだけでは気づけないポイントが必ずあります。
講座に出席し、実況したレースや試合を先生や他の生徒さんに見てもらって、色んな指摘をいただき、新たに向き合うべき課題が見つかるのです。
講座の出席者には、キャリアを積んだベテランも、これからプロを目指そうという初心者もいます。現場で実況してきたばかりの“生きた教材”を使っての講座ゆえ、現在のレベルは関係なく全員が勉強になるのです。
例えば、実況を聞いているだけでは決して知りえない「事前に何を準備し、何を考えながら実況していたか」というプロセスの部分。
これを実況した本人から講座の中で直接聞くことができるのはとても大きいと思います。
これからプロを目指す人が、プロは何を準備し、何を考えて臨んでいるのかを直に教えてもらえるのですから。
時に厳しく意見を言い合い、励まし合う仲間に恵まれ、気づけば10年。
切磋琢磨してみんなでレベルアップできるこのユウセイアナウンス講座は、私にとって貴重な場所なのです。