11月2日講座内容
アナウンサーを目指すみなさん、こんにちは!
今週もご覧いただき、ありがとうございます。
11月2日の講座を振り返ります。
お一方のオブザーバーをお迎えし、受講生3人での講座でした。
この日は久々の野球実況に特化して行われました。
日本シリーズ第5戦を題材に各イニング一人ずつ実況練習を行いました。
普段どういった練習をしているか、その弱いところが講座の中で出てくるもので、この日の私は特に情報をうまく伝えることができませんでした。
中継では、目の前のプレーを伝えるだけではなく、様々な情報を伝える場面もあります。
情報を伝える場面、、、
野球では、イニングの終わりですね(5回表が終了、2対2の同点です、という場面です)。
内容として回りくどくならないように簡潔に話すのは大切です。
そしてもう一つ、実際の放送を考えると、放送を一旦終了する、終わり方も大事になってきます。
中継のスタッフにも「ここで終わります」と分かりやすく締めくくること。
必ず放送で訪れる場面ですから、しっかりと自分の中で定型文を作れているか、ということです。
他には試合の振り返り(経過)もありますね。
例えば、5回と6回の間には、ここまでの試合を振り返ります(これも放送で必ず訪れる場面ですね)。
得点が入って投手交代が行われた時もそうですね。
「何回になったら/この場面になったら、振り返る」という訳ではありませんが、
全員が試合を最初から見ている・聞いているということはないでしょう。
途中から見る・聞く人にも分かりやすい、惹きつけられる放送とするには、状況に応じて情報を伝えることが大切です。
今回はそれぞれのイニングから放送が開始したという形で行いました。
私は実況の最中に「えー」という言葉を連発し、とても聞き苦しいものになってしまいました。
言葉が出せない、練習が足りていないのを実感しました。
そして注意したいのが「5回表は1番柳田がヒットで出塁し…」と情報を言っている間に投手が投球動作に入ることがあります。
(もちろんそうならないように情報を伝える場面を自分で調整することもアナウンサーの務めですが・・・)
プレーが最優先ですから、情報を止めて「ピッチャー投げた!」に切り替える必要があります。
ここでさらにポイントです。
「情報と実況は同じように話して良いのか?」
場面を切り替えれば、話し方も切り替えるのが、聞き手にとって分かりやすいですよね。
情報の内容に気をつけ、音声表現にも気をつける、情報を伝える事にもいろいろな技術が必要ですね。
アナウンサーを目指しているみなさんも、練習の中に「本番」である「放送」という視点も取り入れてみてくださいね。
私自身も補強してまいります。
「スポーツアナウンサーの独り言」by受講生 松下翔