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8月17日講座内容

みなさま、こんにちは。
流れる時間の速さをいつもに増して感じている今日この頃です。
今のこの時期が後々の運命を左右する、そう感じた一日でした。

さて、先週8月17日の講座には3人が出席しました。
まず、1人の前日のサッカー実況を振り返り、
残る2人の高校野球県大会のラジオ実況を振り返りました。

サッカー実況では、盛り上げることについての話がありました。
その中の一つ、試合終盤、実況の仕方、声であったり、ペースであったりが試合序盤と変わっていなかったようです。
スポーツ中継を聞く理由は「興奮したい」から。
いかに興奮できる実況を届けられるかです。
試合終盤では、もうすぐ試合が終わってしまうので、「終わってしまう!感」を始め、様々な盛り上げ要素に触れ、試合の序盤や中盤とは違った実況を展開したいわけです。
せっかく煽ることができる場面で、煽れないのは勿体ないですよね。
私も高校野球でサヨナラのチャンスに盛り上げきれず、サヨナラの瞬間で裏返った失敗があるだけに、それと似たようなものを感じました。

終盤に限らず、試合の時間帯それぞれに特徴があり、実況も合わせる。
最初から最後まで同じ調子で表現するのは無理が生じます。
時間帯によって実況のカラーリングを変えるとはこのことです。

盛り上がることについて他に印象的なのは、サッカーでのチャンスの場面について。
チャンスについても盛り上げるポイントですが、盛り上がる瞬間はどこか?
競馬志望の人間のために、先生が競馬でも例を出してくれました。
先頭が変わって、そこを実況して盛り上がるのではなくて、
先頭が変わろうかという、手前、ここを実況して盛り上がるのです。
よって、切り替わるところ、切り替えるためにどこを見ておくか、などが分かってくるということですね。

そうして、私の高校野球のラジオ実況を全員で聴きました。
興奮するのは盛り上がる場面だけで成り立つものではないでしょう。
受け手にとってわかりやすい実況ができるか、土台として関わってくるはずです。
そのための基礎となる部分が、、、私はまだできていませんでした。

カウント、ランナーをかなりの割合で間違えているのです。
原因は、手順を飛ばす・省略する実況にありました。
・2塁ランナー( )ホームイン・・・(3塁回って)が抜けている
・ショートゴロ、ショート一塁へ送球・・・(取った)が抜けている
このように、カッコの部分を抜かして実況していたわけです。
プレーには一連の流れがあるので(野球は特に動きに一定の規則があります)、この流れを断片的に実況するのではなく、線でつながるように実況するのが基礎の第一の部分です。
ここが欠けると、確実性にも欠け、実況の本人も流れを十分に把握できず、間違った情報を言ってしまうのですね。

この他にも、打ちました、とりました、アウトです、と人の動きだけの実況になってしまい、作戦面などのゲーム動きが分かりづらいという問題点も。
ノーアウト1塁であれば、ランナーが2塁に行けるかが問題。バント、エンドランなど作戦について触れたり、ゴロで1塁アウトであれば「2塁はあきらめて」などでランナーに触れたりと、ゲームを理解できるような実況をできるように目指します。

そして先輩の振り返りでもありましたが、特にラジオでは「今どうなっているのか/どうなったか」を大事にすること。
何対何か、1回の表、○○の攻撃、ノーアウトランナー3塁といった途中経過を繰り返すのはもちろんですが(テレビ中継でのテロップを果たします)、
状況が変われば、「場面がどう変わったのか!?(得点は?何アウト?何塁?)」即座に伝えることも大切!
興奮のために、「聞き手が今知りたいこと」を伝える大切さを勉強しました。

各受講生の振り返り後は、少しだけ野球実況の練習をしましたが、
私は打球の弱いショートゴロの実況にもたついてしまいました・・・。

盛り上げることも大切ですが、その前に!
わかりやすい、正確な実況ができるように。
現状を分かっていますか?と今日は自分の実況に喝を入れてもらいました。

「スポーツアナウンサーの独り言」by受講生 松下翔

2017年08月22日 00:00

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