8月10日講座内容
みなさま、こんにちは。
まだ8月中盤、「暑い(アツイ)」日が続きますね。(アクセントに注意して読んでみて下さい)
今週もご覧いただき、ありがとうございます。
8月10日は三宅きみひとアナウンサーによる講座が行われました。
5人が受講しました。
昨年のちょうどこの時期に三宅先生の講座がありましたが、今年もペーパーテストからスタートです。
昨年のテーマは「アナウンサーとして正しい日本語(読み、表現)」、今年は「アナウンサーとして正しいアクセント」です。
さて、冒頭の「暑い(アツイ)」、みなさま、正しいアクセントで読めましたか?
「厚い日」になった方はいませんか?
「暑い」の『アツイ』は「ツ」の後で音が下がります。
音が下がらなければ「厚い」になってしまいます。
これを例として、18単語のアクセントの2択問題に取り組みました。
やってみると、悩んで時間もかかり、全問正解とはなりませんでした。
アクセントが不完全な状態だと、アクセントに注意がいってしまいます。
余計な集中力のせいで、目の前の原稿、試合に集中できなくなってしまいます。
まさに、22人(ニジューニニン)で悩んでいた先週の私の状態です。
集中したいところに集中できるよう、アナウンサーとして正しいアクセントを身につけたいですね。
もちろん、知っているだけでは、原稿のときにアクセントがチラつきますから、落とし込むことが大切です。
こればかりは、日々の習慣になります。
発声、発音、言葉など、アナウンサーの基礎の部分は毎日の積み重ねであり、やっているかやっていないかがすぐ解りますから、気を引き締めていきます。
その後は競馬の払戻金の読み上げを行いました。
これも慣れていないとアクセントに集中力を削られます。
3番(サンバン)、5番(ゴバン)、13番(ジューサンバン)、15番(ジューゴバン)、10円(ジューエン)などなど、数詞+数助詞は早くマスターしたいですね。
さらに、金額も普段読まないので、金額を読み間違う危険もあります。
抵抗無く読むために、まずは多くの払戻を読んで慣れることからスタートです。
そこに、間の間隔や速度、音の強さなどを加えて、より聞きやすいアナウンスを目指します。
最後に競馬のレース実況を行いました。
言葉の点から考えさせられるところがありました。
競馬中継ではよく耳にする言葉、フレーズがあります。
お手本にして、受講生も実況練習でそれらを使います。
ただ、中には本来の意味とは違ったり、文法的におかしかったりするものがあるのです。
例えば、「かわす」は「追い抜く(同じ方向で前に出る)」という意味はありません。
競馬で「かわす」は競馬でお馴染みの言葉になっていますから、極端な例ではありますが、「知っている」というのは大事なことです。
これも競馬に限らず、いろいろなスポーツであると思います。
安易な想像や使いやすさではなく、状況にも本来の意味にも適した言葉を選択したいですね。
アクセントと同じく、日々の知識の積み重ねですね。
言葉の基礎について勉強した一日でした。
「スポーツアナウンサーの独り言」by受講生 松下翔