三宅きみひとアナウンサーがラジオ大阪で競馬実況!
みなさま、こんにちは。いよいよ夏がすぐそこまで来ていますね。
今週もご覧いただきありがとうございます。
6月8日に行われた講座を振り返ります。
今週も現役の実況アナウンサーが受講に来られ、計5人となりました。
3人は野球、2人はサッカーの2組に分かれての講座です。
野球組はオリックス・阪神戦を題材に行いました。
まずは課題の見どころ、実況テーマ決めから。
メッセンジャー投手の変化球にどう対応するか、両先発投手の投げ合いになる、メッセンジャー投手対オリックス打線、、、
他の受講生も念入りに準備をしてきたようでした。
あとは試合の経過に応じてそのままのテーマで大丈夫なのか、テーマを修正していくのかを確認します。
その後は野球実況。
前半は寺西先生に実況を聞いてもらい、後半は受講生同士で聞きあい、評価します。
前回、フォーマットに注意との課題が出た若手の私は、依然として長い言い回しになっていたようです。
はじめは、これくらいなら……と欲を出さずフォーマット通りに徹底することが大切です。
併せて、実況中の文章や表現もなるべく短く、まどろっこしい表現を使わないように気を付けてとのコメントをいただきました。
録音して、聞いて、修正していきたいと思います。
同じく若手の受講生は、実況のセオリーを確実にしようとのことでした。
一つのプレーを言った後、それで終わってしまう傾向がありました。
「打ちました。3塁線、ファール、切れました」
たしかに、一瞬のプレーではこのくらいしか言えません。
そこで、プレー中に選手名を入れられなかった時に後から補足することと同じです。
後から詳しい描写を加えるのですね。
ゴロかライナーか、速いのか緩い打球か、僅かに左なのか大きく左なのか、などなど、言えることはないか貪欲に探していくことです。
実況経験がある先輩はレベルが高い累積実況のお話に。
3連戦の出来事、流れを踏まえて実況したり、当日の試合で起こったことを踏まえて実況したりといったことです。
当日タイムリーを放った中谷選手が守備でフェンスに当たりながら捕球した場面がありました。
攻守ともに活躍とファインプレーの実況に当日のタイムリーにも触れたいということですね。
しかし、とにもかくにも基礎をしっかりと固めてこそ上の段階の描写に挑めるわけです。
まずは自分の課題に全力投球ですね。
最後に地上波の中継終了後、私の実況録音を全員に聞いてもらうことに。
この日舞洲で行われた社会人野球を現地で実況練習していました(一緒に来て下さった先輩には試合中、アドバイスをたくさんいただきました!ありがとうございました!)。
現場の雰囲気に飲み込まれてしまったのか、肝心の所で実況の基本ができなくなっていました。
逆に良いこともありました。
課題と思っていたダブルプレーがよく追いついていると先輩から評価をもらえました。
あと1か月、少しずつ自信をつけながら、謙虚に練習していきます。
(投稿 三宅きみひと)
6/11(日)
ラジオ大阪「OBCドラマティック競馬」で阪神競馬場から実況しました。
阪神5,6,7R+東京9,10Rの全部で5つ。
実況のやり方を根本的に変えなければいけない事案にぶち当たり、レースが終わってからずっと思案していました。
ラップタイムをどう入れるかという問題です。
昨年9月からメインレース以外でも多くのレースで場内ビジョンに表示されるようになったラップタイム。
今日、そのラップタイムが大幅に(2秒も!)ズレて表示される事案が発生してしまいました。
これまでなんの疑いもなくそれを実況の中でも使っていたのですが、今後はその表示が合っているかどうかをちゃんと確かめながら使わないといけないことになりました。
双眼鏡で馬群を追いかけ実況しながら、目安となるハロン棒の手前で双眼鏡から目を外し肉眼に切り替えて、馬群の先頭の馬がハロン棒を通過する瞬間に大型ビジョンのタイムを見て、大体の通過タイムを把握して、ペースが速いのか遅いのかを盛り込む…という原始的な方法に戻すべきかなとも思っています。
そうすると今度は実際に表示されるラップとの誤差が怖いのですが…。
再び自分のスタイルを確立するまで、色々と試行錯誤してみます。
胃の痛くなるような実況がしばらくは続きそうです😨
「スポーツアナウンサーの独り言」by受講生 松下翔