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2月9日講座内容

みなさまご覧いただきありがとうございます。
2月9日の講座を振り返ります。
男性3人での受講でした。

プロ野球がキャンプインするなど、スポーツ界もシーズンに向け活発になってきました。
本講座も各アナウンサー各競技にあわせて個々の調整ということになります。
私以外の先輩方は高校野球実況をすでに経験しています。
「春から高校野球本番まではあっという間!」という話になり、そして私も高校野球実況に挑戦すべく、今日は高校野球実況の練習を行いました。

まずはスポーツ実況において必要なことを学びます。

・Coloring 視覚の描写+視覚以外の色(特色など)も
・Speed 予測・判断のスピード
・Fitting 動きに遅れず合わせる
・Choice 見たものから何を喋るか
・Vocabulary 語彙

テレビでは色を言うことで見る側の注目が増し際立ちます。
サッカーではどの方向にパスをするか大切ですし、またパスの動きについていけないと後追いになってしまいます。
スピード、フィッティングはかなりの技術が必要になります。

講義のあとは1イニング交代で実況練習をしました。
私は野球実況初経験だったので、形を学びました。
いつ・だれが・どうなった が基本形。
「○回の表・裏、△△の攻撃で何番の誰々、ピッチャーの誰々が投げる」という具合です。
ピッチャーが投げることによってスイッチが入ります。
投げた後は打ったり、見送ったりするので変化が起こります。
ここですかさず変化を先に言って詳しい描写に移ります。
判定がストライクかボールかは聞き手になれば早く言って欲しい情報だとわかるのですが、実況するとなると意外とできません。
ストライクかボールかを先に言って、カウントがどうなったかもすかさず入れる。
これを詰まらず、スムーズに行うのが第一歩です。

その後は自分の実況やほかの人の実況で注意点を学んでいきました。
印象に残っているのは、3回裏に3点を先制された後、4回の表2死3塁の場面。
高校野球はテンポよく投球が進みますが、ここで少しの間が空きました。
そこで私が言ったのは「先攻チームはこのチャンスで反撃できるか」とつなぎの喋りをしました。
間が空くと抽象的なことを言いがちです。
ここでは先ほどの形で「いつだれが」の情報を言うべきでした。
特に点の入りそうな時は状況を繰り返すことも大切です。
また高校野球という点では選手の名前も大切なので、それを言うチャンスでもあります。
さらには、点数が入る可能性があるのかの情報を言うべきところでもありました。
高校野球は打順の重みも違うので9番のチャンスと5番のチャンスは意味合いが違います。
この場面では裏の守備でファインプレーをした選手が入っていて、名前を言う絶好の機会で、5番バッターでした。
ファインプレーをした選手についてはやや細かいかもしれませんが、ボールカウントなどのMemoryも先ほどの要素と同じく大切なものですね。

今回は実況の基本形の習得を目指し、高校野球のルール、特徴についても勉強しておかねばと振り返る1日になりました。

「スポーツアナウンサーの独り言」by受講生しょう

2017年02月15日 00:00

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