「準備したことを本番で活かすために」
9月19日に岐阜県長良川球技メドウで行われたなでしこリーグの実況中継を担当させていただきました。
第13節の試合は伊賀FCくノ一と日テレベレーザとの一戦。
リーグ戦第10節から就任している野田監督はリーグ戦ここまで負けなし。
一方のベレーザは5月から公式戦にて負けはなく首位を快走。
どんな戦いを見せてくれるか?と楽しみにして当日を迎えました。
結果は0-1でベレーザが勝利。
後半に有吉の左サイドからのクロスを阪口は足で合わせて先制。今季5ゴール目の得点を奪います。
前半粘り強い守備と、前への姿勢も見せチャンスをつくった伊賀FCはあと一歩勝ち点へは繋がりませんでした。
実況担当前の講座では、前節担当したAC長野と千葉Lの試合を観ながらご意見をもらいました。
・自分のタイミングで話したいことを話している
・選手名をもっと意識して、どの選手がどんな活躍をしているかが分かるように表現する
特にこの2点のフィードバックをいただきました。
今回はその2点を意識して臨みました。
・映像を見ながら意味と意図を持って話せるように事前準備を行う。
→この選手のこの情報はこうした状態になったときに使うようにしようと事前に決めておく。
・選手名はとにかく、名前を違和感ない程度に出しながらボールの動き以外の点でも触れる意識を持つ。
実際に中継を終えて、選手名については比較的お伝えできたように思います。
ただ、名前を意識しすぎると時折ゲームの展開やボールの近くにいる選手以外の動きに対してのフォローが散漫になってしまう部分もありました。
また、タイトルに記載しましたが選手情報もどこまで、どのタイミングで出せるか?という点は、100%出し切るのは難しいです。
終了後に「あそこであのコメントを入れればよかった」と思うシーンも正直ありました。
ただ、何を話そう?からあのシーンであの言葉を使って、こんな展開にできれば更に良くなる。
という前向きな課題を持つことができるようになっている点は次の大きなステップになると思います。
常に試行錯誤しながら、ご覧になっているみなさんが満足いくような中継。
そして女子サッカーがより楽しい!と思ってもらえるような中継を意識してこれからも努力していきます。
「スポーツアナウンサーの独り言」by能政夕介〜kotokake〜