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「観ている人が面白い問いかけとは?」

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いつもご覧いただきありがとうございます。

先日の9月10日は長野県で行われた、なでしこリーグ第12節AC長野パルセイロレディースVSジェフユナイテッド市原千葉レディースの一戦を実況中継させていただきました。

長野のホームである、南長野運動公園総合球技場は試合前から多くのサポーターが応援に駆けつけていました。


カップ戦を終えて、リーグ戦が再開となる今回のゲーム。
2部から上がってきて現在2位と好調をキープする長野と、カップ戦準優勝で波に乗るジェフとの一戦でした。


序盤はジェフのペースで試合が展開します。
セカンドボールも積極的に奪い、チャンスをつくっていたジェフは前半8分。
GK山根のゴールキックから、FWの佐藤がDFの裏をうまく走り込み、ボールをキープしてそのままゴール前へ。

落ち着いてゴールを決めて嬉しい今季初ゴールを奪いました。

このままジェフペースかと思いましたが、前半の35分過ぎから徐々に長野が形をつくり始めます。

そして、積極的に攻め込んだ結果、思わぬ形で同点ゴールが生まれます。

ジェフのDF櫻本とGK山根の連携ミスを長野のMF齊藤がうまくついて、足を延ばしシュート。
これが決まり、1-1の同点に。このまま後半へと進んでいきます。

後半になっても、勢いにのる長野はセットプレーから、キャプテンの坂本が最後は押し込み勝ち越しゴール。

サポーターの声援を背中に受けながら、ついに勝ち越しに成功します。

しかし、今回のジェフは簡単には終わりません。

その後、深澤が左サイドを攻め込み、最後はエースの菅澤へ。倒れこみながらもシュートを放ち同点ゴールを決めます。

更に終了間際。またしても左サイドで、相手のボールを奪い、最後は鴨川がミドルレンジからシュート!

これがゴールの枠を捉え勝ち越しに成功。ジェフがこのリードを守り、再開の初戦を白星で飾りました。

この試合の前に、講座ではどのような展開にしようかと相談を投げかけました。

テーマとしては「カップ戦後のリーグ戦再開」というポイントと、「1週間前までカップ戦で戦っていたジェフと、1ヵ月実践のない長野」というチームとしての準備の部分について考えるように意識をしました。


そしてその際に寺西先生からいただいた意見の1つ。

それは、「観ている人が楽しめる、面白いと思える情報は何か?」という点でした。

どんな質問を解説の方に投げかけるか?自分がどんな問題意識で臨むかは事前の準備の中ででも大切な要素です。

ただ、その中で「これが面白いんじゃないか?楽しめるんじゃないか?」という意識にどれだけお客様目線があるかということ。

この点については意識しようとしているようでできていませんでした。

実況という立場ですが、一歩引いて一人の女子サッカーファンであればどんな情報が欲しいか?
どんな情報があれば楽しめるか?その点を意識しながら臨むようにしました。

目の前の情報を伝えることも大切。

同時に、その目の前の情報を欲している人が何を求めているか?について真剣に意識をして考えることも大切だと思いました。

こうした意識を無意識でも言葉を選び展開できるように意識をしていきます。

まだまだ発展途上ではありますが、1つ1つしっかりと積み上げて更に良き実況をできるように努力をしていきたいと思います。

是非応援いただければ幸いです。いつもありがとうございます。

「スポーツアナウンサーの独り言」by能政夕介〜kotokake〜

2016年09月11日 00:00

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