「6月16日講座内容」
6/16の講座は私一人の参加でした。
このところはサッカー実況を通しての実習が多かったですが、今日はみっちり野球実況を行いました。
TV中継の画面を見ながらではありますが、先を見据えてラジオでの実況中継を想定して行います。
この日を通じて学んだことは、そのラジオ中継を見据えているからこその課題でした。
それは情報の入れ方、そして情報に対する考え方です。
まずは情報の入れ方。
ラジオの野球中継は当然耳からの情報のみでお伝えします。それに中継の最初から最後までずっと聴いている方もいれば、途中から聴く方も沢山いるでしょう。
なので、この試合はどこのチームの対戦なのか、高校野球でしたらその前に大会何日目○回戦の第△試合なのかという情報も必要でしょう。
そして試合の進行状況・得点経過(○回表△死□塁でバッターは誰か、投手は誰か。さらにここまでどのように試合が進んだのか)も入れるべきです。
もちろん試合は常に進んでいますから、ボールインプレーか否か(投球間など)を見計らって記述した情報を、その時間・状況に合わせて選択・提供します。
そして耳からの情報のみであるラジオにあっては、この情報は逐一入れることが望ましいとされます。
この情報と場面を鑑みての取捨選択がなかなか上手くいかない。あるいは情報を入れることに固執してしまうと羅列するだけになってしまい、本当に必要な時の情報ではないこともあります。
この情報を適切に入れるべく、印象に残ったのが情報に対する考え方です。
先生が仰ったのが「色々な情報を入れていく間にプレーの描写がある」という風に考える、ということでした。
私の場合はまずプレーを追わねばと動きに注目しすぎて、不自然な間が開いてしまったり、情報が少ないものになってしまいがちです。
選手の動きばかりに注目していては、それ以外の描写(ベンチだって応援だって”動いています”、それぞれの思惑という心の動きもあります)が極端におろそかになります。
そんな描写不足は結果的に聴取者に対しての説明(情報)不足になってしまいます。
既述した情報の入れ方では、特に必要な基本情報を特に念入りに入れることを学び、それをただ羅列したり、どこで入れようかと悩むのではなく、
情報を常に提供し、その合間にプレー描写をする⇒聴取者の興味を煽る情報提供が重要だ、ということです。
野球であれば、まさに投球間や一度タイムがかかって試合が中断した時などは情報を入れるチャンス、投げた打ったは当然プレー描写が優先!
と解りやすく分かれていますね。これをとにかく意識し、徹底していきます。
お聞きしているしている方に状況を伝えることはもちろん、スポーツ中継としての興奮や楽しさ、雰囲気を作れるものに仕上げていけるよう、あと1か月、頑張るのみです。
「スポーツアナウンサーの独り言」by受講生SM君