「5月26日講座内容」
5/26の講座は女性1人男性2人で行われました。
先日、女子サッカー実況を行った方の録画を見ながら振り返り等を行いました。
この方は今回で女子サッカー実況3試合目です。毎回の課題と向き合い、闘いながらの3試合目、皆で確認します。
試合自体は前半が拮抗した展開で0対0、後半に試合が動き、最後の最後(アディショナルタイム)に格下と思われたチームが勝ち越しゴール、番狂わせを起こしました。
前半はなかなかゴール前でのチャンスシーンも少なく、お互いがフィールド中央で守りあう展開。盛り上がりにくい展開だったと思います。
だからこそ、放送はどう伝えることができるか。
前回中継でもこの方が課題に挙げていた「解説者とのやりとり」にかかるウェイトも大きくなります。
ですが、今回の試合でもなかなかその部分がかみ合いませんでした。
特に課題となったのは解説者の話題に「そうですね」と相槌して、そこで話が終わってしまうことでした。
実況された方は、事前の取材もしっかり行い、試合前には解説者とテーマ等をすり合わせたりもしました。持っている情報はたくさんあったのです。
その情報は、実際に動いている試合の中で、また解説者とのやりとりの中から該当するようなもの、使えそうなものを選んで、情報を提示していきます。
ですが、解説に対してそうした情報を加えたり、あるいはわからなければ(視聴者がわかりにくいと感じたら)さらに深く聞いていく、といったことがうまく出来ませんでした。
解説者のその競技に対する知識・解説の意味、さらに実況者の(解説者も)持つ情報がうまく伝わらず、何か不完全燃焼な印象になってしまいました。
また、解説がプレーと重なってしまった場合(特にチャンスシーン)はまず現場の動きがマストであること。
チャンスシーンでの盛り上がりがないと、どうしても締まらない印象を感じてしまいます。
そして、私のようなあまりサッカーに詳しくない人間が感じたのは、解説との話題が戦術の話に偏っていたことでした。
これは、詳しくない人はもちろん詳しい人に対しても当てはまる、とは先生談。
どうしても戦略などの専門的な話は、声や雰囲気も難しくなりがちです。
試合の序盤は特に試合の全体像や見どころなど皆が入ってきやすい話題で明るい雰囲気を作るのも重要だ、ということでした。
こうして彼の挑戦を何度も見せていただき、今お世話になっている競技は違えど沢山勉強になる部分、共通する部分を見つけました。
特に試合序盤での雰囲気づくりなど、中継の作り方の部分を体験されているこの方の映像や経験談は非常に刺激・参考になります。
ぜひこの方の、次回のサッカー実況を楽しみにしています。
皆さまもお目・お耳にかかれる機会がありましたら是非!
あっ、もちろん私自身もその刺激を基に、より精進してまいります…。
「スポーツアナウンサーの独り言」by受講生SM君