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「4月7日講座内容」

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アナウンサーを目指している皆さん、こんにちは。


4/7の講座は若手男性3名の参加。

各々の中継映像・音声等を見聞きしながら、内容の振り返りを行い、課題や今後の取り組みなどを洗い出していきました。

この日は、先日女子サッカーの実況を行った方の中継映像を中心に行いました。

まずは番組のオープニングから選手紹介、そしてキックオフ。ここまででも沢山のポイントがあります。


先週、先のプレーを予測して見ている側に期待感を…、という話になりましたが、この試合開始前は、まさに試合への期待感を抱かせるための時間です。


先生からは解説者に試合の注目点を聞く際のコツ、リハーサルの重要性などを教授してくださいました。

そして試合開始以降の映像をみながらアドバイスは続きます。

サッカー(の実況)のポイントは攻守が切り替わる瞬間とセットプレーだそうです。


攻守が切り替わる瞬間は相手のボールを奪って、一気に自軍のチャンスになります。その際に今はどちらのチームがチャンスなのかをはっきりさせる必要があります。


どちらのチャンスかを明示する、抑揚やテンションもうまく使用できるとより引き立つ。プレーを再生し、先生にお手本を見せて頂きながら講座は進みます。

そしてセットプレーは相手の陣地で、自軍の選手を適する位置に“セット”してプレーを行えます。つまりは大きな得点機です。

ここでしっかりテンションを上げて、チャンスであることを伝えられるか、そしてポイントは「どこに誰が配置されているか」を伝えることです。

それぞれの位置にセットされた選手を紹介すれば、いざパスが入ったときに誰を狙ったのか、もしそのままシュートが決まれば、だれが決めたかも判別ができます。

まさにボールの行く先の候補をここで示してあげる、これが先のプレーを予測して期待感を抱かせる具体的な部分ですね。

また、細かいプレーの部分以外にも、決まったフレーズばかり使ってしまい、気になってしまうことがありました。

サッカー実況のこの方は「落ち着いて…」「ボールを預ける」という表現が多く、またそれがあまりそぐわない部分も含め多用していたため、余計に気になってしまうことがありました。


これは私にも全く共通することで、別の競技でも、やはり多用してしまうフレーズはよくあります。

前述したように、あまりそぐわない場面でも使用してしまうからなおさら聴く側に耳障りになってしまいます。


他の言葉に置き換える、言葉の引き出しを多く持つこと。そして何よりプレーや試合に関する意図を持った発言であることを意識すること。


これで、図らずも耳障りになっていたフレーズは、自然と耳障りでなくなったり、使用すること自体が無くなる、と改めて先生から教えていただきました。

この後、もうお一方のオートレース中継映像を、さらに私の競馬実況練習の録音を聞いていただき、ブラッシュアップや感想等いただきました。


オートレースの実況は、とても感情を揺さぶる素晴らしい実況でした、


やはりテンションをしっかり上げきることができると、見ている側もワクワクするな。それが隣で一緒に講座を受けている方の実況だと思うととても刺激になります。

自らの音声から指摘を頂いて学ぶことはもちろん、今日は他のお二人の映像からも心に響く学びを頂きました。


もうお一方の参加者は、この講座の3日後に女子サッカーの実況を控えておりました。


初の、そして以前より希望しておられたサッカー実況。本当におめでとうございます。


そしてこのブログがアップされるころには既に、「お疲れ様」です。この日はそのサッカー中継に向けての準備・まとめなどを行いました。

私自身もこの講座日の2日後から競馬中継に研修生として参加させて頂くことになりました。


ですので、緊迫感を共有しながら、そして同じスポーツ中継として学ぶべき部分等を聞き漏らさまいと、意識を向けていました。

印象に残っている点は
①資料はなるべく少なく
これは、プレーから1度目線を切ってしまうと大事な部分を見落としたり、動いている箇所へ戻るのに時間がかかるからです。


不安なので手元に幾つも資料を用意します。ですが、瞬時の動きが多いスポーツ中継においてその資料をガサゴソと探す余裕も時間もありません。


余計な混乱を引き起こすかもしれません。攻守の切り替えが早いサッカーのような競技なら尚更でしょう。

昨年私も高校野球で初鳴きを経験させて頂きましたが、資料に目を落とした際に選手交代を見落とす、など手元の資料との付き合い方は思う所がありました。

②常にプレーの先を実況していく

これは実況としては必ず行うこと、当たり前のこと。ですが、視聴者が見える状況(TV)ではもちろん、“見えないからこそ”この先追いが重要だということを感じました。

起こっていることをただ伝えるだけでは状況説明、後追いになってしまいます。

サッカーであれば「△△がクロスを上げた!」よりも前に「ゴール前には○人居る!(○○へクロス!)」とボールの向かう先を伝える方が視聴者に期待感を与えられます。


TVならば視聴者もボールが向かう先を多少なりとも追うことはできますが、それでもボールがある所に一番注目が行きますよね。

実況はそのボールが向かう先(この先に起こり得るプレー)を提案してあげることが重要です。


これが受ける側が姿の見えない状況(つまりラジオ)ならば、今も未来もより詳細に伝えたいので、話し手にかかる部分は大きくなります。


しかし、受け手にとっては姿が見えない分、話し手の未来への提案がより期待感を抱かせ、状況をはっきりと伝える大きなポイントになります。


競馬実況でも途中で捲って行った馬や人気馬の位置取りなどレース道中の動きをゴール・直線から逆算して伝えると、クライマックスがより大きな期待をもって伝わるはずです。


もちろん一番大切なことは目の前で起きている事実。これを誤って伝えてしまっては本末転倒です。

目の前の事実がある上で、しかし、事前のテーマ設定やイメージを構築しておくことも大事。それが先を提案できることに繋がります。


印象に残った2点を振り返ってみると①は今起こっている事実に注意すること。②は目の前で起こっていないことなので、事前の準備やイメージが左右することですね。


このバランスがしっかりとれた喋りを目指し、今後も鍛錬に励みます。


私が意識すべきこともたくさん見つかりました。

「スポーツアナウンサーの独り言」by受講生SMくん

2016年04月10日 00:00

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