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「なでしこリーグ、初鳴き」

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4月3日のプレナスなでしこリーグ第2節 伊賀フットボールクラブくノ一対INAC神戸レオネッサの試合を実況中継させていただきました。


これまで高校野球とアメリカンフットボールの実況を担当させていただきましたが、サッカーは初めての実況でした。


サッカーというスポーツは流動的でありゲームを追うだけでなく、全体の流れを把握しながら見ている方に面白さを伝える必要があります。

だからこそ練習の部分から戸惑いも多くありました。
・資料に目を落とすと戦況を追えない
・解説の方と上手くコミュニケーションを取りながら戦況を伝える必要性がある
・細かい用語やメリハリのつけ方

これまでのスポーツ実況とはまた異なる要素が多くありました。

課題は多くありましたが、貴重な体験をさせていただきました。

解説の元なでしこJAPANの宮本ともみさんは丁寧かつ的確に試合の状況を伝えていただきました。

ゲームは0-2でINAC神戸レオネッサが勝利し開幕2連勝を飾りました。

伊賀フットボールクラブくノ一はホームでの試合を勝利で飾ることができませんでしたが、前半は競合のINAC相手に0-0と善戦をした試合でした。


「実況」という観点で試合を振り返ると色んなことが見えてきました。

・ベースは同じ

試合の流れが流動的であっても、メリハリのつけ方が解説の方と試合を魅力的に伝えていくことについては全てのスポーツ実況で共通であると個人的に改めて感じました。


だからこそ、日々の発声練習という身近なトレーニングの基礎やコミュニケーションの要素の重要性を感じました。

・ストーリーで語れ
これも他のスポーツと同じくですが、スポーツ実況は常に目の前で今繰り広げられていることをお伝えします。


だからこそ面白くもあり難しくもあります。
しかしながらこそ、「準備」という部分ではいくらで事前に動けます。

今日のテーマはこうではないか?事前に取材に行き、仮説を立て、それが実際にどう展開されるか?

この点を用意するのとしないのとでは試合での伝え方は大きく異なると思いました。

・練習でできないことは本番でできない

これも寺西先生から聞いていた部分ですが、現場ではたくさんのことに注力する必要があります。
ディレクターさんの指示、カメラ位置、解説の方とのやりとり等々。

想定していないことも多く起こります。

だからこそ、練習でできて当たりまえ。本番にそうしたコンディションで臨むこともやはり重要であると思いました。

頭が真っ白になり、無難な実況をしてしまう。この経験が悔しさを生み、次回以降更に飛躍していこうと思わせてくれました。

もちろんプロとして現場で伝える限り、常にパフォーマンスを発揮していく必要があります。


昨日をスタートにこれから更に一歩ずつしっかりと階段を上り、視聴者の方にとってより良い放送を心がけていきたいと思います。

自分の声を届けていただいた関係者やスタッフの皆さんに感謝をしつつ、次回の機会に向けてまたしっかりと励んでいきます。


「スポーツアナウンサーの独り言」by能政夕介〜Kotokake〜

2016年04月05日 00:00

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