「3月31日講座内容」
アナウンサーを目指す皆さん、こんにちは。
3/31の講座は私を含め2名の参加で行われました。
もうお一方の参加者は、この講座の3日後に女子サッカーの実況を控えておりました。
初の、そして以前より希望しておられたサッカー実況。
本当におめでとうございます。
そしてこのブログがアップされるころには既に、「お疲れ様」です。
この日はそのサッカー中継に向けての準備・まとめなどを行いました。
私自身もこの講座日の2日後から競馬中継に研修生として参加させて頂くことになりました。
ですので、緊迫感を共有しながら、そして同じスポーツ中継として学ぶべき部分等を聞き漏らさまいと、意識を向けていました。
印象に残っている点は
①資料はなるべく少なく
これは、プレーから1度目線を切ってしまうと大事な部分を見落としたり、動いている箇所へ戻るのに時間がかかるからです。
不安なので手元に幾つも資料を用意します。ですが、瞬時の動きが多いスポーツ中継においてその資料をガサゴソと探す余裕も時間もありません。
余計な混乱を引き起こすかもしれません。攻守の切り替えが早いサッカーのような競技なら尚更でしょう。
昨年私も高校野球で初鳴きを経験させて頂きましたが、資料に目を落とした際に選手交代を見落とす、など手元の資料との付き合い方は思う所がありました。
②常にプレーの先を実況していく
これは実況としては必ず行うこと、当たり前のこと。ですが、視聴者が見える状況(TV)ではもちろん、“見えないからこそ”この先追いが重要だということを感じました。
起こっていることをただ伝えるだけでは状況説明、後追いになってしまいます。
サッカーであれば「△△がクロスを上げた!」よりも前に「ゴール前には○人居る!(○○へクロス!)」とボールの向かう先を伝える方が視聴者に期待感を与えられます。
TVならば視聴者もボールが向かう先を多少なりとも追うことはできますが、それでもボールがある所に一番注目が行きますよね。
実況はそのボールが向かう先(この先に起こり得るプレー)を提案してあげることが重要です。
これが受ける側が姿の見えない状況(つまりラジオ)ならば、今も未来もより詳細に伝えたいので、話し手にかかる部分は大きくなります。
しかし、受け手にとっては姿が見えない分、話し手の未来への提案がより期待感を抱かせ、状況をはっきりと伝える大きなポイントになります。
競馬実況でも途中で捲って行った馬や人気馬の位置取りなどレース道中の動きをゴール・直線から逆算して伝えると、クライマックスがより大きな期待をもって伝わるはずです。
もちろん一番大切なことは目の前で起きている事実。これを誤って伝えてしまっては本末転倒です。
目の前の事実がある上で、しかし、事前のテーマ設定やイメージを構築しておくことも大事。それが先を提案できることに繋がります。
印象に残った2点を振り返ってみると①は今起こっている事実に注意すること。②は目の前で起こっていないことなので、事前の準備やイメージが左右することですね。
このバランスがしっかりとれた喋りを目指し、今後も鍛錬に励みます。
私が意識すべきこともたくさん見つかりました。
「スポーツアナウンサーの独り言」by受講生SM君