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6/5講座ブログ 日本ダービー実況記

競馬の世界で、ほぼ全ての人・馬の目標とされているのが「ダービー」。近代競馬の創始であるイギリスに倣い、日本でも1932年に始まりました。70年代に流行った歌でも『天下のサラブレッド四歳馬 今日はダービーめでたいな(※現在は満年齢表記で三歳馬ですが…) 』って歌詞がある通り、出走も観戦も貴い、世代最強と“ダービー〇〇”の称号を得るべく、本年は日本に出生・輸入された2022年生まれの馬7950頭の頂点を決める1戦。
 
6/1東京競馬場・第92回日本ダービー。私は昨年に続きラジオ中継で実況担当を任せていただきました。当日は私も緊張感高めで競馬場入り。場内に入ると、お客さんはまさに“競馬の祭典”を楽しもうと、高揚感に溢れ午前中のレースからファンファーレの度に歓声と拍手が起こります。私も一緒に楽しもうと気持ちも徐々に楽になってきました。
というのも昨年の初担当時、レース実況に加え幾つかのコーナー進行、さらに特別ゲストとのトーク等々で事前から構えてしまい、1日中緊張の連続でダービーの雰囲気を味わうまでもありませんでした。今年に関してはアシスタントの女性に加え、進行の先輩アナも来てくださり、ほぼ実況に専念という大変恵まれた環境にしてもらいました。控室でも解説の方含め、いつもの競馬場のいつもの雰囲気に近く、レース前まで過度な緊張せずできたのは本当に有難かったです。
 
ダービーの一つ前のレース実況、そしてパドックコーナーを経て、いよいよダービー発走です。
レースは…前走皐月賞で断然人気ながら2着だったクロワデュノールが見事大一番で雪辱を果たし、第92代ダービー馬に。鞍上の20年目北村友一騎手、そして管理する斉藤崇史調教師共にダービー初優勝。それぞれダービージョッキー・ダービートレーナーとなりました。
当然実況はレースの状況を伝え、今回であれば出走18の人馬の情報をある程度網羅しておきます。それに加え大レースは歓声に負けない自分の声も重要です。当日の東京競馬場は最終的に約8万2千人が来場したそうです。雰囲気も相まって思わず直線では声が裏返りそうになります。馬名を捲し立てるような状況でも、しっかり息を吸って、腹の底から声を出す。普段の意識、以前からやってきたことが生かされる部分。それでもいつもより遥かに多い8万人。実はレース直前、私はマイクの位置をいつもより口元に近づけます。ラジオなので聴こえ難いのは致命的。でもあの歓声こそラジオで流すべき雰囲気を感じられる部分でもあり、音声技術の方とも相談しながら、皆にとっても大一番です。レース後、検量室に降りて取材をして、レース後レポートをして番組は終了。ダービー感をしっかり味わいました。
 
実況描写に関しては毎度必ず反省はあります。その後6/5の講座で、皆さんにも聴いてもらい感想や意見を訊きました。寺西先生を含め競馬実況経験者も居りますし、逆に競馬を普段見聞きしない方からのフィードバックも大変参考になります。
とある受講生からは、私の道中の戸惑いを見透かされてしまいましたが、普段競馬を見ない受講生から「このレースがそれだけ重要な大きいレースだということがわかった」とファンファーレからゲートが開くまで間について話してもらえたのは、レース中に意識が行きがちの中、あの時間をもっと大切にしなければ、と気づかされました。
この試合(レース)がどういうものなのか、位置づけや見どころなど、入りの部分の重要性、これも講座でよく話題になるところ。それはどんな競技でも、ひいてはどんな場においても普遍的なものだと思います。
 
ということで最後はやや強引に!?講座に繋げましたが、ダービー当日の私の心境等ばかりになってしまいました。それでもまた別の角度から当日の雰囲気を感じていただけたならこれ幸いです。長文失礼いたしました。
 
三宅 秀一郎
2025年06月17日 14:19

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