受講生ブログ Bリーグ レギュラーシーズンの実況担当を終えて
4月16日の大阪エヴェッサ vs 琉球ゴールデンキングスの実況をもって、2024-25シーズンの実況担当が終了しました。思えば、2024年10月の京都ハンナリーズ vs 佐賀バルーナーズの開幕戦から始まり、今季も京都・大阪・広島・島根と、西日本を中心に多くの現場で実況を担当させていただきました。
年々高まるバスケットボール熱。それに伴い、実況アナウンサーとしての役割も一層重要になり、競争も激しくなっていると感じます。
そうした中で最も感じるのは、ファンの皆さんの熱量の高まりです。
実際のアリーナの熱気、地上波放送の増加、インターネット上での話題やSNSでのやりとり――
バスケットボールという競技そのものが、今まさに大きな盛り上がりを見せていることを実感しています。
一方で、チケットの高騰や人気上昇により、現地での観戦機会が減ってしまったという声も耳にします。
だからこそ、今、私たち中継に携わる者の「役割」と「質」がより一層問われていると強く感じています。
バスケットボールは、スピード感と躍動感に溢れたスポーツ。
加えて、戦略性や駆け引きも非常に奥深く、競技の臨場感に加えて、選手やチームの背景を伝えていくのは決して簡単ではありません。
私自身も日々試行錯誤を重ねながら、年々高まる視聴者の期待に応えるべく、新たなファンにも伝わるように――
「面白く」「丁寧に」実況していきたいと感じています。
そんな中での2024-25シーズン。
やり切れたかと問われると、やはり毎試合に反省点があり、「もっとこうできた」「もっとこうしたかった」という想いは残ります。
それでも、今季も本当にドラマティックな試合を多く担当させていただきました。
実況アナウンサーとして、求められるものは多岐にわたりますが、1試合1試合に全力を注ぎ、また来季もその気持ちを胸に臨んでいきたいと思います。
4月に入り、新たな挑戦を始める方々、環境の変化を迎えた方々と話す機会も増えました。
私自身も独立して10年以上が経ち、新たな「変化」は少なくなってきましたが、あらためて――
「伝え手」として、自分は何を届けたいのか?
そんなことを自問自答しながら、より多くの方に楽しんでいただける中継を目指して、これからも取り組んでいきたいと思います。
今季も本当にありがとうございました。
リーグ戦は佳境を迎え、これからはポストシーズン、そしてCSへ。
さらに白熱する試合が続きます。
この大きな舞台に、自分もまた選ばれるよう、引き続き学びを深めていきます。
Kotokake 能政夕介
2025年04月17日 20:52