3月28日受講生ブログ
実況の振り返りを見ていただき、フィット感が課題となりました。今回は特に「チャンスシーンの盛り上げ」と「描写するプレーの選択」の二つが挙がりました。一つ目の「チャンスシーンの盛り上げ」はどうチャンスを表現し伝えるかです。
実況として盛り上げる、と言っても方法は様々です。音量や声の高低差を使いより迫力を出す方法もあります。また、短い言葉で畳みかけ、スピード感を演出する方法もあります。
例えば、ドリブルで突破しゴールするシーン。この場合はプレーのスピード感を出す方が、よりプレーの魅力が伝わります。言葉の選択肢は、選手名や「まだ行く!」などの動詞などいくつかあります。そして選んだ言葉を短く繰り返し、早いプレー速度や増していくゴールへの期待感を言葉で表現していきます。プレーと実況の言葉が嚙み合うことでよりチャンスシーンを盛り上げることが出来ます。
そしてもう一つの「描写するプレーの選択」は、試合の流れやチーム戦術などに合わせたプレー描写の選択ができているかです。ピッチサイドからゴール前へクロスを入れてくるプレーが多いチームですと、サイドでクロスを上げる選手の描写は勿論ですが、ゴール前に誰がいるかを描写しておく必要があります。ゴール前の選手名を挙げると、視聴者が今後の展開を予測し、ゴールへの期待感をあげられます。
私の反省点としては、間違いを恐れるあまりプレー描写が後手に回ってしまいました。また、先を予測しすぎてDFの戻りが速いのでチャンスに繋がらないのではと勝手にチャンスシーンをなくしてしまっていたのです。
「チャンスシーンの盛り上げ」と「描写するプレーの選択」はよくそのチームの戦術を理解する必要もあります。なぜなら、どの人にボールが渡ればチャンスになるのか。どのような状況の時にチャンスになるのかを理解しておく必要があるからです。解決法として、まずキープレーヤーや得点パターンを抑えて、盛り上がるきっかけを逃さないようにしていきます。
チャンスシーンを盛り上げられないと、視聴者も試合中ワクワクしたり楽しんだりする機会が減ってしまいます。伝える以上はいかに視聴者に楽しんでいただけるかだと思うので、今後は臆することなくチャンスシーンを盛り上げられるよう描写するプレーの選択や、盛り上げ方を考えていきます。
2025年04月10日 16:37