1月23日受講生ブログ
年始の講座では自らの目標設定を必ず行うのが慣例なのですが、今回はそこからもう一歩踏み込んで、「自分の担当する競技・チーム等の見所や特徴などを、自分の話と絡めてスピーチする」
という課題に取り組みました。ちなみに2分間で、という制限付きです。
各々、目前に迫っている実況担当の試合への目標、競技(リーグ)への全体的な関わりや盛り上げ方、等々様々な発表を行いました。そこから皆で振り返りつつ、さらにどうすればよいか、どのような取り組みが効果的か、具体的に掘り下げていきます。
私は昨年4月プロボクシングの実況を初めて担当し、その後8,12月と計3度も担当させてもらいました。個人的にも以前からやってみたいと理想だけは掲げていましたが、いざ担当が決まり、本当に気合が入りましたし、厳しさ・難しさも味わいました。今年ももし担当させてもらえるならば、ということで発表を行いました。
そもそも、ボクシングって皆さんはどんなイメージでしょう。暴力的で野蛮⁉間違ってはいません。薄い8オンスのグローブで相手と殴り合い、時に命を落としたり、事故が無いとは言えません。しかしボクサーは「考えて」戦いを組み立てねば勝てないのです。やみくもにパンチを打って、それが当たったとしても簡単には倒れませんし、攻めているように見えて・何なら相手をダウンさせたのに実は判定で負けていた、なんてこともあります。皆様もそんなシーンに出くわしたことがあるかもしれません。
そうしたボクシングのわかりにくい部分、いわば真髄をいかに伝えられるか、これが私の今年の(ボクシング中継における)目標です。そのためには、もちろん自分がボクシングをよくわかるのはもちろんですが、やはり直に経験をした人、つまり解説者の方にお話ししてもらい、前述の部分をどう引き出すか、これが大きなテーマと考えています。
そしてボクシングファンはもちろん、選手の家族や友達といった普段は競技を見ないけど応援している方をきっかけに、いかに競技自体のファンになってもらえるか、配信はそうした方も多く見ているので、その部分も大いに意識したいと感じています。
今配信でお世話になっているジムには1人世界チャンピオン(バンタム級)が在籍しています。その方はここまで10戦全勝、でもKO勝ちは2つだけ。派手さはないけど玄人好みの選手なのです。こうした選手の良さをライトなファンに知ってもらえるようなきっかけを担えるようになりたいと個人として一つの大きなモチベーションになっています。
何よりボクシングは階級別のスポーツ、体重を作ることの厳しさ。今バンタム級には4人の日本人世界王者がいますが、そもそも“乱立する世界王者とその統一”など、やはりコメンタリーが中継で担うことは多いな、と改めて感じます。
こうして各自が担当する競技、そして自分の取り組み方を今一度整理・確認・再発見する良い機会となりました。ほかにも頑張らねばならないことは山ほどありますが、まずはこの発表の件だけでも達成し、来年の今頃に次の目標が気持ちよく立てられるよう精進致します。
三宅 秀一郎
2025年02月05日 23:01