12月12日受講生ブログ
12月に入り一気に年末の様相を呈してきました。筆を執るのが億劫、会社のペーパーレス化経費削減など理由に近年では「年賀状じまい」なるものがあります。言葉通り、これをもちまして年賀状はしまいとさせていただきます。というものです。時代と共に年賀状との向き合い方も変化しています。
今回の講座では「サッカーとの向き合い方」について改めて考えさせられました。
「サッカーに携わっていることをアクセサリーにしている」
今週の講座内での言葉です。この言葉を受け身が引き締まる思いでした。
私の場合は家庭環境も手伝い幼少期より身近にサッカーがありました。また、インタビュー・実況をする過程で得た人間関係とは別で得た知人が現場(試合会場)にいます。サポーターを経て現在の職に就いたため、ファン目線だった期間が長いのも影響しています。
何せ人生においてサッカーとの距離が近すぎたのです。身近すぎたが故に、サッカーに対しての真摯さが欠けていました。「親しき中にも礼儀あり」ということわざがありますが、正にサッカーに礼儀を知らずな部分がありました。サッカーに対し礼儀を持って――深く知り知識をアップデートしていく。そして面白さを伝えていけるよう、改めて向き合い方を考えていきたいと思いました。
また、向き合い方は競技だけでなく「チーム」に対しても言えます。
そのチームに対し知識量が増えると比例して情も深くなっていきます。個人的に現在取材に伺っているチームの中には4・5年ほど見ている選手もいます。改めてチームの向き合い方、中立性を考えたときに肝が冷えました。
中継はあくまでも公式映像。そのため、立場としては中立でなくてはいけません。場面に合わせ、あえて心情に寄り添う言い方をする場合もあります。ですが、それは監督・選手の言葉を促すための言い回しであり意図をもって使う言葉であること。また、極端にチームに偏った言い回しにならないような枕詞をつけるなどセーフティに使うようにすること。あくまでも念頭に「中立の立場であること」を置いておく必要性を改めて認識しました。
私事で大変恐縮なのですが、ここ最近インタビューについて悩んでいました。自分が担当した今季最後のインタビューの振り返りでインタビューの焦点の絞り方を指摘いただきました。どう絞るかがインタビュアーの個性につながるのですが、現状自分は教科書通りにポイントをなぞるだけの質問になっています。性格的に正解を出そうとするきらいがあるのも起因しています。
そんな中で他の方のインタビューを見た際にその人にしかできない仕事をされている時や、試合を見ながら自分ならこれを聞くと予想した質問とは違った質問が出てきた時。改めて他のインタビュアーの素晴らしさを感じた時に、自分の持ち味が明瞭にではないことに焦りを感じます。
インタビューとの向き合い方、自分の個性への向き合い方が分からなくなっている状態でした。
この度、講座内で改めてサッカーとの携わり方を考える機会があり、体も気持ちも背筋が伸びました。
改めて仕事としてのサッカー、「サッカーとの向き合い方」を考えより良い関係を築けるように取り組みたいです。