10月31日受講生ブログ
今週も受講生ブログをご覧いただきありがとうございます。
先週10/31のアナウンススクールでは、バスケットボール中継の振り返りと、サッカーの実況練習を行いました。
両者ともに共通していたのは、「(実況者が)見えるモノを増やそう!」です。
バスケットボール実況では、リプレーで注目選手が取り上げられた際に、
「得点だけでなく、直前では、『アシストもしていた』、『ディフェンスもしていた』点も描写して欲しかった」
というフィードバックがありました。
バスケットボールに限らず、このような球技は、ボールを持っている人だけに注目していると、パスを出し手や守備を描写することができません。
では、パスを出す選手・守備の選手を中心に実況すれば良いのかというと、
まずはボールを持つ選手が中心なのですから、不自然な実況になります。
つまり、描写が問題ではなく、実況者は周りが見えているのか(気づいているのか)という問題になります。
自身のプレーに対する見え方も追求していく必要があるわけですね。
いかにして自分の視野を鍛えていくのか?
サッカー実況の練習にそのヒントがありました。
練習では、シュートに至るまでのチャンスシーンが映像であらわれます。
これを実況していきます。
1回目が終わると、「プレー自体が追えているか?」「選手が何をしたか分かっているか?」と質問があります。
これが答えられないと、プレーを忠実に描写することはできません。
ここには、もちろんプレーの理解度もありますが、
プレーが追えなかった=誰かを見落としている可能性も潜んでいます。
他にも、プレーの細部(右足か左足か?シュートの種類は?)の視点など、全部は紹介できませんが、質問が3・4回とあった後に、チャレンジ4,5回目の実況で、「今の実況が最初にできたら良いね!」というクオリティーに辿り着くのでした。
「見えているけれども、敢えて言わない!」
「Aは分かっているけれども、最善の選択はBの描写だ!」
こうした見え方を体得できれば、また新しいことに気づくことができるでしょう。
練習で見えないことが、本番では見えることはありません。
今の景色に満足せず、レベルアップを目指します!
松下 翔