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実況の立場でレポーターに取り組む

だいぶ前のことになってしまいましたが、この日は冒頭に私のプロ野球レポーターの模様を見てもらいました。
プロ野球のレポートは、実は実況席とは全く別のところで行われています。なんなら球場にいるのに生の試合を見ることもほぼできません。試合の模様をモニターで見つつ、耳をイヤホンに傾け、すべての空気を感じつつ、レポートのタイミングを探っています。
この日の解説さんは自らのお喋りの間が独特で、それが聞く者を惹きつけ大変興味深いのですが、こちらはそのしゃべりに重ならないように、としっかり注意します。
そして何度かリポートシーンを確認、試合途中では実況アナの喋りだしに重なってしまったところも…。そして試合後にベンチ裏の監督や選手の言葉・様子を伝えるパートもあるのですが、そこではたった今取材したものを頭の中で整理・清書する暇もなく、決められた時間尺の中でお届けしなければいけません。その中で、果たして取り上げるべき言葉・内容はどうだったのか。そういったところも確認してもらいました。そして様々なご意見を受講生・先生からいただきました。
 
まずは「尺・次のバッターのスイング(プレー)を意識しすぎて、早口になってしまう」
これは野球リポート永遠のテーマ。なるべくプレーに、つまり実況解説すべきところに重ならないように。例えばファールが飛んだ際、また動きが少なそうな状況を狙っていますが、内容や投手の投球テンポなどありますから、なかなか毎度理想通りにはいきません。多少の割り切りやこちらでの“編集”も必要です。
 
そして、監督やコーチ・選手の言葉から「何を伝えたいか」
もちろん本人の言葉の一番肝になる部分は言わずもがな。例えばその日の解説が野手なのか、投手なのか、野手にも内外野・捕手もありますからね。そして実況席でどのような会話がなされているか、そのお話にそぐう、つまり内容をさらに充実させられるものなのか、等々…
 
この日のことをまとめますと
「自分が実況ならどんなレポートが話を受けやすいか」をより意識しながら今後のレポートを行うこと。
今までは当たり前ですが、見聞きしている人を意識してやっていました。それはもちろん前提に有る上で、自らも様々な実況を行っている身として、もし自分がその立場(実況)ならどんなレポートを、どんなタイミングで入れてくれたら、解説との話がさらに広がる、そしてより放送が充実するか。
そんな反省を踏まえ8月下旬、次のレポーターの機会は頭の中にこれをいつも以上に意識して臨みましたこの日はいつもの甲子園ではなく京セラドーム大阪での試合。さらに放送では裏で様々なトラブルがあり、いつもとは全く違う状況の中、本当にその意識を継続できたかどうか、自分で振り返っても怪しいところはありますが、状況によってさまざまな取捨選択に迫られる中で、何とかその日を終えることができました。1度、フェアグラウンドに打球が飛んでいるのに、レポートを続けてしまったシーンがあり、そこはそうなった理由も含めしっかり自己分析し、反省いたしました。
 
簡単に改善できるわけではないですが、この意識を常に高いレベルで忘れず、さらに充実したものを視聴者の皆様にお届けできるよう精進してまいります。
 
 
 
三宅 秀一郎                            
2024年08月29日 18:36

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