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長く関係を保つために大切なこと

実況やインタビューの仕事も、人と人との信頼関係が大切な仕事です。
試合日当日に現場に赴き、試合中に各々の仕事をこなし無事に終える。それ以外の日は試合に向けて黙々と資料作りを行う。と、人と関わることが希薄に思えるかもしれませんが、実際は人との関係に大きく左右される仕事でもあります。
 
今回の講座の中で「選手との信頼関係の築き方」が話題に上がりました。選手も人間です。話したいことや反対に聞かれたくないことが存在します。今回はデリケートな内容に対して触れるか触れないか。その判断を迫られた際に今回は「素直に本人に聞く」という選択肢を取っていました。その内容について質問してもいいかどうか確認したところ、この時は選手側からNGが出て、インタビューでは触れずに終わりました。
表面上、インタビューだけを見ると「重要な話題なのにどうして触れなかったんだ!」と思われるかもしれません。ですが、結果として選手本人も嫌な思いをすることなくインタビューを終えることができたそうです。
選手との関係はこれから長く続いていきます。それを考えれば一時の話題性を取らなかったことにより、長期的な信頼を得られたとも考えられます。
 
また、直近でも似たようなことがありました。
選手個人でのおめでたい出来事があり、もしかすると今日の試合でゴールパフォーマンスに組み込まれるかもしれない。という話を試合前にチーム広報から聞きました。ポジティブな話題ですし、中継の中で入れられるのであれば勿論入れたい話題でもありました。しかしここであることが頭をよぎります。以前先輩アナウンサーから聞いた話です。「昔、あるチームで選手がゴールを決めたときにゆりかごダンスをした。しかしチームとしては情報発表前だったので試合後チーム広報から選手が怒られた」という話です。
それもあり、今回は広報に「情報発表前だがそれは中継で出してもいいのか」という確認を取りました。結果として、選手個人としてもチームとしても情報発表前であったことから中継で情報を先出しするのは止めておこう。との結論になりました。
情報を入れることができなかったのは残念です。しかし、当該の選手がまだ発表していないことを本人の知らぬ中継で勝手に発表し関係性が悪くなることを思えば、しっかりと確認を取り情報を入れなかったという判断は間違いではないと考えています。なにせ、今後もチームとの関係は続いていくのですから。
 
難しい話題に触れる、情報を得ている、というのはセンセーショナルさがあり視聴者の欲するもでもあるかもしれません。ですが、その対象者である選手もチームも、またそれを聞き出す実況者やインタビュアーも人間です。仕事仲間である以上、よい関係性を長く続けていく努力する。それが結果としてより良い仕事をするうえで大切になるとだと考えさせられました。
 
2024年04月17日 16:30

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