2/29 受講生ブログ「最後の1秒まで楽しんでいただくために」
2月23日にJリーグ、2024年シーズンが開幕。
今季よりJ1、J2、J3と全て20チームでシーズンが争われる中、開幕前日にJリーグ公式YouTubeチャンネルに「『205,200秒』 | 2024明治安田Jリーグ開幕」という動画が公開されました。
全てのチームが90分×60秒×38試合=205,200秒を等しく競い合う。
最後の1秒まで全力で戦う選手たち、1秒たりとも目が離せない戦いに熱狂するサポーター。
各リーグが同じチーム数になったからこその表現で、動画を見てワクワクすると同時に、自身が実況を担当する試合を1秒たりとも余すことなく視聴者に楽しんでもらうには、どうすればよいかと考えた次第です。
今回のレッスンでは最後の1秒まで楽しんでいただくために、実況がどんなことを意識するべきかを学ぶ機会となりました。
自身が担当したFC岐阜 対 福島ユナイテッドFCの開幕節。
見えている部分の選手追いや臨場感は出せているが、もっと広い視野で試合が見えているかという点がポイントになりました。
逆サイドで手を挙げている選手やオフザボールで特長的な動きを見せている選手に気づけているかどうか。
ここに気づくことができていれば、その先のチャンスに早く反応ができますし、見ている方により期待感を持って試合を楽しんでいただけます。
広い視野というのは選手の動きだけでなく、試合展開についても見通せているかという意味合いも含まれています。
特に今回の実況ではこの部分がしっかり伝えきれなかったと痛感しています。
試合の内容としては1-1で前半を終え、後半に岐阜が3点を挙げて勝利。
この3点が生まれた要因として、裏を取る動きやドリブルでの仕掛けなど、岐阜が今季目指す縦の展開に対する積極性が実ったからだと考えられます。
なぜこういう状況になったのか、そのプロセスを伝えることで視聴者により見ごたえのある中継を届けられるとフィードバックを頂きました。
目の前のことだけでなく色んな所に視野を広げ、思考を巡らせ、見ている方が最後の1秒まで見ていて楽しかったと思える中継を届けられるように精進して参ります。
菅江 隆一
2024年03月06日 11:06