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2/15 受講生ブログ

料理をする際には味見をし、味の調整を行います。では、インタビューにおける「味見」とは何でしょうか。
 
今週の講座で感じたのは「匙加減の難しさ」です。
インタビューの対象者によりいい表情で、より話をしてもらうためには何が必要になるでしょうか。いくつもはありますが今回は2点に絞りたいと思います。「雰囲気」と「話したいポイントをつく」に重きを置いていきます。
まず雰囲気はより話しやすい空気間を作ることで、対象者の緊張を解きほぐす役割を持っています。すると、より深い内容まで話してくれたり、思ってもみなかった話が飛び出したりします。また、表情も明るくなり、その人の生来のらしさが表に出てくるようになります。
ただ今回は、その雰囲気づくりのための質問をいつするのかが焦点となりました。もちろんインタビューを良い空気感の中でしていくためには最初に雰囲気づくりが大切になります。そのため軽めの質問、例えば日常会話的な趣味の話題や身に着けているもの、対象者のSNSで発信していた事柄から入っていくのも良いと思います。その後、解された雰囲気の方が相手も口が軽く言葉も出やすくなるでしょう。
今回講座の中で取り扱ったインタビューでは終盤にそのような「空気を軽くする質問」が入れられていました。勿論、インタビュイーの柔らかい表情を引き出すのには効果覿面の質問です。ではその質問は果たして順番として、終盤が適切だったのか。最初にその質問を持ってきておけばより良い空気感でインタビューが進んでいったのではないか。一理あります。
ただもう一つ出たのが「そのインタビューがどのような場面で使用されるのか。その場合はやはり重要な質問から行う方が良い」と言った見解です。インタビューは中継のようにそのままリアルタイムで流れるものや、ニュースがネット動画の様に編集されてから放送される物等、使用方法は様々です。そのため、どうすれば「使用しやすい素材になるのか」を考えることも重要になります。インタビュー対象者や視聴者だけでなく更にもう一つ先、インタビュー動画に関わるスタッフのことまで考える。雰囲気づくりの質問が先か後かどちらが正解かは場合にもよりますので一概に言える正解は判断が難しい部分です。ただ、インタビューをする者として新たな視点を得られた出来事でした。
 
次に話したいポイントをつくことです。
スポーツの現場でのインタビューで定番になるのが「古巣対戦」「関係の深い選手・監督との対決」です。あるあるだと思います。では、それをインタビュワー側から提示するのか、という議題が上がりました。勿論、それを楽しみにしている視聴者も多くいるでしょう。中継の中では過去の事実として取り上げる場合もあります。
ですが、選手本人はどうでしょうか?
勿論、直近の取材記事などで「古巣対戦なので楽しみです。」と出ていればインタビューで聞くのはマストかもしれません。ですが、人によってはそうでもない時があるのです。古巣と言っても1年しか在籍していなかったり、中々そのチームでは活躍出来ていなかったり。思いは人それぞれなのです。そのため、話したいポイントからずれてしまい、ありきたりな返答しか返ってこない可能性が大です。
個人的には今まで「古巣や因縁などは聞かないといけない」と考えていたのですが、あまり質問者側から提示しすぎるのは怖い、と講座で言われてその凝り固まった考え方に気が付きました。あとは、話題の引き出し方や選手の答えに合わせて方向を決めていくのが良いよ、とのアドバイスも頂いたのでそこから選手の話したいポイントを探っていけるようにしていきます。
 
雰囲気づくりの質問はいつするのか。相手の話したいポイントはどこなのか。料理の匙加減の様に少しずつ様子をみて伺っていければいいのですが、中々時間の決まっているインタビューでは遅々として進まないのはよろしくありません。また、料理の様に何度もやり直しがきく訳ではないのも難しい所です。
インタビューの匙加減は経験と蓄積と度胸が決め手と考えています。より対象者の味が出るよう、研鑽していきます。
 
2024年02月22日 13:50

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