9月7日受講生ブログ~「点の実況」と「線の実況」~
本日も受講生ブログをご覧いただき、ありがとうございます。9月7日のレッスンでは「点の実況・線の実況」がテーマになりました。
「点の実況」というのはそのスポーツの中でポイントとなるシーンをしっかり伝えられているかどうかというものです。
野球であればタイムリーやホームラン、サッカーであればゴールシーンを伝える際にその盛り上がりに即したテンションで伝えることが必要になります。
ただ「点の実況」ばかりが目立ってしまうと、視聴者とギャップを生む場合があります。
試合の流れに則さないテンションでしゃべってしまうと「なんか実況の人だけ盛り上がっているなぁ」という印象を与えかねません。
またそのシーンになった瞬間にだけテンションが上がってしまい、それまでのテンションとのギャップに驚かれることもあります。
そういったギャップを埋めるために必要なのが「線の実況」です。
どのスポーツにも「流れ」が存在します。
その流れを伝えるのが「線の実況」
例えばサッカーのゴールシーンであれば、得点に至るまでどうやってチャンスが生まれたのか。
そこにはスペースにうまくポジショニングをとっていた選手の動きがあったかもしれません。
そういった得点に繋がりそうな匂い、オフザボールの動きなどをしっかりとらえられていれば、そこからゴールに向けて徐々にテンションを上げることができ、先ほど述べたようなギャップを抑えることができます。
自身の実況に目を移すと「点の実況」には力が入っているものの、なかなか動きを線で捉えきれていないというのが課題でした。
今回のレッスンを通じて週末のサッカー実況へと臨んだのですが、すべてを捉えらえたわけではないにせよ、以前よりも「線」の部分が改善できたように思います。
ただ今度は得点シーンの部分で大事な情報が抜け落ちてしまっており「点」の部分で課題を残すこととなりました。
情報の漏れという点に関しては資料の見直し、準備の仕方を改めて見直す必要があるなと感じた次第です。
「点の実況」と「線の実況」、どちらもしっかり噛み合った実況ができるように精進してまいります。
菅江 隆一
2023年09月15日 09:41