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選択と集中

5月に入って一気に体感の温度が変わりました。最近は「春がない」という言葉を聞きますが、それを感じるくらい季節の「春」の期間が短くなっているように思います。

今季のJリーグは昨年と比較するとW杯の影響がない分スケジュールは例年通り。それでもカップ戦や天皇杯もあり、この暑さの中でチームマネジメントが難しくなっているようにも思います。
更にはU20のW杯もスタート。昨年のW杯同様世界で盛り上がりを見せつつ、日本の躍進を期待するばかりです。

サッカーだけではなく、最近はバスケット中継も盛り上がりを見せており、配信を見る機会が増えました。
アナウンサーの一人語りではなく、その多くが解説者(競技経験者やその競技に精通している人)と共に内容を伝えます。

この、実況と解説者(時にはゲストの方も加わる)の方とのやり取りは奥が深いのです。

先日講座の中で私が実際に担当した試合を見ていただき、フィードバックをもらいました。

自分自身でも攻守の切り替えの早さ、後半の試合の流れなどもあり、見直した際に感覚的に「あまりうまくいってない」様に感じました
試合の展開はある程度追う事ができている。情報もタイミングを見て挟んでいる。ただ、「足りない要素もある」

そうした自分の中で「言葉にできない課題点」を客観的に見て意見をもらいます

この瞬間は捉え方を誤ると自分を責めてしまう事にもなります。ただ、信頼できる人たちが伝えてくれる意見を「1つの視点」として自分の中で受け取り、冷静に判断をしていきます。

今回個人的に感じた事は「余裕を持つ事の重要性」そして「自分以外の視点に立つ意識でした」

展開が早く、何かを「しなければいけない」気持ちを持つと、純粋な疑問や今起こっている事への冷静な整理等、余裕を持って解説者の方に投げかける事ができません。
結果的に早い相槌や、1回のキャッチボールで終わってしまう。

「もっとその点の深い部分が聞きたいのに・・」

後からやりとりを聞く中で、自分がサポーターさんの立場だったらそう思ってしまうような箇所もありました。

解説者の方にも色んな方がいます。そうした特性をコミュニケーションしていく中でお互いに理解し、自然な会話の中でその事象について触れていく。
そうした余裕を持つ事ができるように、選ぶ事、そしてそこに集中する事、そのメリハリが重要だと改めて感じました。

そして前述したように、「サポーターさんはどのように見ているか」こうした自分以外の視点に立つ意識を見直す事で見えてくるものもある。
サポーターさんもコアなサポーターさんから、初めて見るという方まで本当に様々だと思います。
全ての人に満足いく伝え方というのは、難しさもありますし、現実的には不可能なのかもしれません(人それぞれ色んな考え方があるため)

しかしながら、そうした視点に立つ意識を忘れない事。これは自分よがりにならない事だと思います。
自分の感性、感覚、理解度だけで判断するのではなく、「今の説明で他の人は分かるだろうか?」「もっと詳しく聞きたいかもしれない」等
自分の気持ちも拾いながら、その中で色んな方の考えに思いを巡らせるということ。それは中継中だけではなく、準備の中でも同じ事が言えると思います。

時間は有限。だからこその選択と集中。その選択を自分本位になり過ぎる事なく、時には一歩下がって冷静に第三者の目で見つめてみる事。
そうした意識を持って、中継を観る事、そして臨む事でまた新しい発見が生まれるかもしれません。

一歩ずつ一歩ずつ着実に。私はウサギのようさな速さはないかもしれませんが、亀の歩みでも着実に前進できるよう、時には立ち止まり、見直し、また次の現場に向けて良い準備を進めていこうと思います。


能政夕介
2023年05月22日 10:04

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