初のJ1リポートを終えて
先日、サッカーJ1で初のリポートを担当させて頂きました。最初にJ3のインタビューをさせて頂いたのちコロナ禍にもなり、自身としては非常に遠くに感じていただけに感無量です。今回も馴染みのスタッフさんや周りのスタッフさんに助けられ終えることが出来ました。ありがとうございます。
事細かに書くとキリがないので、今回は「準備段階で感じたこと」「終わってからの反省点と良かった部分」に絞って書いていきます。
準備段階はとにかく顔出し練習をしました。
J1のリポートの特徴として冒頭の顔出しがあります。そして私は今まで映像で顔を出すことがなかったのです。この2文だけでいかに窮地に陥ったかが察せられるかと思います。リポートが決まった時から毎週顔出し練習を録画し確認して頂きました。ただ、録画した完成品を送るまで何度も何度も取り直すのです。それこそ練習を始めた最初の頃は約2分の映像を1時間半ほどかけて録っていました。ただ回を重ねるにつれ、録画にかける時間も減っていきました。
内容も、最初の頃は実際に他の方が中継で行ったものをそのままの内容で読む。そして、スターティングメンバーは自分が担当する試合のチームを読むようにしていました。その後、本番が近付くにつれて自分で考えたものを入れていきました。
このように、回数を重ねる中で「完成品が出来上がるまでの撮影時間が減る」「内容が自分の考えたものになる」といった変化がありました。この変化は自分の中でも「出来るようになっている」という自信に繋がっていきました。
そして本番を終えた感想としては、大きな事故もなく終わった安堵と悔しさとが3:7の割合でした。悔しさの原因としては監督インタビューで「あまり情報を引き出せなかった」という部分が大きいです。
この部分に関しては「相手の質問に対する受け答えの仕方を調査しておく」というのも一つの要因でした。この選手や監督がどのような質問には答え辛そうにしていて、どのような質問にはスムーズに答えているのかをよく見ておくべきでした。
良かった部分としては、冒頭で入れたレポート内容と試合内容、そしてヒーローインタビューまでが綺麗に一連の流れになったことです。
試合前に出場記録のかかった選手のサポーターさんにお話を聞き、その内容をレポートで入れ、その選手が試合で活躍し、ヒーローインタビューに来てくださいました。本当に凄い流れだと思います。長く出場し活躍できる選手のポテンシャルに感嘆するとともに、あの時取材させていただいたサポーターさんには感謝してもしきれません。このような流れがあったからこそ「視聴者に監督や選手の声を届ける。画面越しであっても視聴者と選手・監督を繋ぐ」と言う部分を分かりやすく意識することが出来ました。今後もこのことを心掛けていこうと思います。
準備段階では中々先の見えない不安に駆られる部分も多いです。ですが、着実に出来ることを増やす、と言うのが今回は本番に向けてのモチベーションにもなりました。
また、本番を終えた今、もう二度と同じ試合は起こりませんが次に繋げていくことは出来ます。今後も今回学ばせていただいた多くのことを糧にして次に向けて邁進していこうと思います。
2023年05月05日 17:05