短い期間での実況の向き合い方
この2週間、非常にありがたいことに連続で実況をさせて頂きました。その中で一つ課題となったのが「実況の準備」です。ここまで一試合の準備に1月かけていたものがそうはいかない状態になったのです。1試合終わった後に次の準備、となるともう期間は1週間しかありません。今の私では流石にそれは間に合わない。勿論、前もって準備をしておくことは可能です。資料の作成や選手を覚える事などをきちんとスケジュールを立てて行うことで準備することが重要になります。ですが、今回は初めてということもあり、全てが首尾よく……という訳にはいきませんでした。
時間のない中で出来る限り「今までと資料の内容は変えず、方法を簡略化することができないか」を考えました。今まで、選手プロフィールを覚えるために二回書いていた部分を一度にする。情報を調べる際に、一度見た記事を再度確認しなくてもよいように纏めておく。作業として重複する部分がないよう心がけました。その結果として、資料を纏める速度は格段に上がりました。その分、記憶を定着させる部分が疎かになるのでどうカバーするかも考えました。選手を覚える時に背番号と選手名だけで覚えるのではなく特徴も踏まえて覚える。また、練習の際にも特徴を口に出してできる限り覚えるようにしました。
結果として良かった部分は、情報に紐づけて選手を覚えられるので覚えやすくなりました。ただ、実況中に出せなかった部分も多くあるので今後の課題として残りました。
準備以外にも前回の課題を修正する時間が短かった、と言う部分もありました。今回は「主語の切り替え」が課題として出たのですが、やはり一週間では完全に修正しきれなかったと自分では感じています。ただ短い期間であるがゆえにポイントを絞りつつ、修正していくことが出来たのはいい点でした。
このように短い期間では中々やりきれない部分も多くありました。準備と課題解決の中で共通して感じたのが「優先順位」です。短い期間であるからこそ「何をするのか」を考える機会となりました。
今回の件で、改めて日常的に実況をされている方々を尊敬しました。まして、様々な競技をされている方は本当に凄いとしか言いようがありません。課題も沢山見つかる経験となりましたが、今後この経験をいかして優先順位を見極めつつ、限られた時間の中であってもより良くしていくことを忘れずに努めていきたいと思います。
2023年03月22日 18:23