ユウセイスポーツアナウンススクール｜プロのスポーツアナウンサー養成・講師派遣

良くしていくことは自分を知ることから

先日誕生日プレゼントにネイルポリッシュを頂きました。
色味が紫色だったのですが、友人は私に似合う色としてその色を選択したそうです。普段自分では選ばない色を見て、か新しい自分を発見したようでとても面白かったで。
 
講座内では自分が実際に行った実況や、練習してきた動画を見てもらいフィードバックを頂きます。
自分では気が付かなかったことも沢山指摘があったり、褒めて頂いたりします。
 
今回、「盛り上げ方の細分化」が課題となりました。
私の場合は声を大きくして緊張感を伝えるのですが、表現がそればかりで一辺倒になっていました。そのため、ゴール前のチャンスシーンと、ボールがあわやタッチラインを割って相手ボールに変わってしまうピンチのシーン両極端のシーンの差をつけることができていませんでした。前述のシーンは同じ緊迫感のある状況ですが、感情面としては+とーとで全くの反対です。ですが、同じように声を大きくすることで表現をしていました。その為聞いている方には差がなく単調に聞こえてしまったのです。そのことを指摘いただき、他のシーンも含めて言葉の速度や他の手法も交えて盛り上げ方を変えることで表現の幅を増やしていくことにしました。
 
では、今回の課題。そして改善方法はどのようにして決まったのでしょうか。
過程で「普段の自分はどのような速度で話しているのか」という話がありました。普段喋る速度にも個人差があります。実況において聞きやすい速度を0とし、そこを基準に普段ゆっくり話す人は-2、普段から早口の人は+2とします。すると、同じ「実況において聞きやすい速度」でも普段より速度を上げるのか下げるのか人によって変わってくるのです。自分は挙げるか下げるかどちらのタイプなのか。それは自分自身を知らなければ決めることは出来ません。
 
「盛り上げの細分化」「聞き取りやすい速度の調整」両方においてまず自分を知ることが大切になります。
　成長するうえで大切になるのは「自分を知る」ことです。それは自身で気づけることもありますし、他者からの指摘で気が付けることもあります。そこから良い部分、これから良くしていく部分を見極める。新しい自分を見つけつつ、さらに良い実況をお届けできるようにしていきたいです。