11月24日受講生ブログ
先日担当したバスケットボール実況においてオーバータイム(延長戦)に及ぶ熱戦を伝えさせていただきました。シーズンを通して、各クラブ1回あるかないかの試合に巡り会えたことは、バスケ好きとして素直に嬉しく思います。
ただ白熱した展開の中でその熱さをどう伝えるべきだったか、課題も見えた内容となりました。
今回のレッスンではオーバータイムの全シーンを見ていただきました。
みなさんから頂いたフィードバックの中で特にポイントに上がったのはテンションでした。
オーバータイムは通常のピリオドより短い5分間で行われるので、得点に対する感度を高めておかなければなりません。
しかしすべての得点にテンションを上げてしまうと、結局どこが大事だったのかが見ている方に伝わりづらくなります。
またテンションがハイな状態を維持して伝えてしまうと、見ている方にずっと緊張感を与え続けることにもなります。
振り返りますと、試合終了間際に劇的な同点スリーポイントシュートが決まってオーバータイムに突入し、そのままテンションを一切落とさずに最後まで伝えていたように思います。
一旦冷静になる必要があるわけですが、ではどうすれば冷静になれるのか。
先生からは「この5分間をどう楽しんでもらえるか」を考え、そのために次に伝えるべきことを整理することで、おのずと冷静になれるのではないかとアドバイスをいただきました。
今回の場合でしたら、そもそもオーバータイムはどんなルールで行われるのか、第4Qから持ち越しとなる個人ファウル数やチームファウル数の確認、ここまでのスコアリーダーなど、次の5分間に向けていろいろ準備はできたように思います。
聞いてくださっているみなさんのために、何を提供できるか。
常に考え続けることが必要だと感じたフィードバックとなりました。
菅江 隆一
2022年12月03日 14:25