11月10日受講生ブログ
「インタビュー」と聞くと皆さんはどんなものを思い浮かべるでしょうか。
今までの人生・経験を聞く対談形式のもの。勝利者(いわゆるヒーロー・ヒロイン)へのインタビュー。それとも街頭インタビューでしょうか。
先日、私は競馬で「勝利者」と「共同会見」という2つのインタビューを経験しました。
どちらも民放各局持ち回りで回ってくるものなのですが。
まず「勝利者」。少し前ですが、10/23に行われた菊花賞レース後、マスコミ(記者)向けに行われた騎手・調教師へのインタビューを担当しました。レースはアスクビクターモア号が優勝。管理する田村康仁調教師は穏やかな口調でレースに臨む心境、そしてレース回顧や馬の様子、今後の見通し等を伺いました。鞍上の田辺裕信騎手も最終レース騎乗後(このレースも勝ち連勝)、気分良くお答えいただき、3000mの長いレースの中で馬との折り合い、そして決死のロングスパートについてもお話いただきました。
やはり勝利者インタビューは話す方も、聞く方もプラスの気持ちで臨むのでお話も自然と弾むことも多いですね。
そして「共同会見」。11月9日にJRA栗東トレセンで、エリザベス女王杯出走の有力馬陣営へのインタビュー担当でした。調教師3人、そして騎手1人にお答えいただきました。
こちらはレース前のインタビューということで、各陣営も相手がいることですから話せること、こちらが聞けることも限られます。事前にそれを頭に入れた上で質問します。それに各管理馬の調教や、色んな馬への調教騎乗などがあるなかでお時間を作って会見に来てくださいます。あまりにお時間をかけてしまうのも恐縮です。いかに効率よく、レースへのプロセスを訊くことができるか。その中で私は途中思わず質問を繋げ、2つのことを含めてお尋ねしてしまったことがありました。これはむしろ答える方も回答に困ってしまいますし、質問に答えるのを億劫に感じてしまいかねません。そう、質問はやはり、なるべく短くシンプルに、ですね。
そして緊張しいの私は、そんな「恐縮」という自らに余計な重圧をかけてしまい、結果内容も半端でした。インタビューなのに「相手より自分」となった部分があったことは勿体ないことです。インタビューに限らず会話でも、自分が「あっ、この人と合わないな」とか「答えにくそうだな」などと思い、自分から心を閉ざしてはそりゃ広がっていきませんよね。
そして「●●について聞きます」というのをはっきりしておく、というのも大きいですね。当たり前に思えますが、実は意外とできてない、やっていないことが多い部分でもあります。訊かれることがはっきりしている方が答えやすいのはご納得頂けるかと思います。
こうした指摘も、やはり講座で第三者から見てもらってこそ。自分ではわからないことが沢山あることを毎度痛感します…。
三宅 秀一郎