5月19日受講生ブログ
今回のレッスンで個人練習の際に身に付いてしまった癖がなかなか解消できないという悩みを抱えた受講生がいました。練習を続けていたとしても勝手に成長するわけでは無く、ともすればこういった迷宮にハマるということは私自身も経験から学びました。
デビューを目指し野球の実況練習をしていた時のことです。
とにかく練習する回数が重要だと考え、一つの試合を繰り返し視聴し、がむしゃらに実況練習をしていました。
いざその練習の成果を見ていただいたところ、先生から手痛いご指摘を受けることになります。
試合の内容をほぼインプットしてしまい、選手の動作を先読みしたような実況になってしまっているとのことでした。
練習方法について先生からアドバイスをいただき、以下の二点を必ず決めてから練習に取り組むようにしました。
まずはこの練習で伸ばしたいところを明確にしてから臨むこと。
描写をより細かく伝えたいのか、試合の流れを意識した言葉を入れるようにしたいのか、テレビ実況風に伝えるのかそれともラジオ実況風に伝えるのか、などしっかりとテーマ設定をして臨むということです。
そして上記の目的に合った素材を選ぶこと。
例えば試合ハイライトを素材に使うことで、大事なシーンでしっかりトーンを上げられているかを確かめられますし、同じ守備のシーンを繰り返し流しそれぞれ異なる表現で伝えることで、語彙力を高めることが期待できます。
この二点をとり入れたことで、改善点がより鮮明化し次の練習に向けてのモチベーションにもなりました。
冒頭の受講生もこの経験を通して練習方法の見直しに着手するかと思います。
自身も夏に担当予定となっているスポーツ実況にむけて、練習を見直し本番を万全で臨めるように準備してまいります。
2022年05月27日 16:05