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5月12日受講生ブログ

ブログをご覧くださいましてありがとうございます。 5月13日~16日にかけ、男子プロバスケットボール、Bリーグの実況を担当いたしました。 今回の試合はレギュラーシーズンではなく、プレーオフ・セミファイナル、しかも勝てばB2からB1昇格も決定するカードでした。 B1初昇格を狙う香川とBリーグ初年度以来のB1復帰を目指す仙台。 2戦先勝方式のプレーオフ。 会場では、来場者にハリセンが配られ、声が出せない状況下ではありますが、普通の試合ではないという雰囲気を全身で感じていました。 ゲーム1は仙台が勝利、ゲーム2は香川が勝って1勝1敗、ゲーム3へ突入しました。

 

これまで、バスケットボール実況のなかでは、第1クォーターからハイテンションを維持することはありませんでした。 原則、最終クォーターが4クォーターなので、序盤は序盤なりのテンションを重視して入ることが多くなります。 ですが、この日は最初からアクセル全開でした。 ティップオフ直後から熱く、激しいプレー(私はそのように感じました)を目にして感情のスイッチが入っていました。 5月19日の講座でこの1クォーターを見ていただいたのですが、「この声で最後まで持つのだろうか?」と思われた方もいました。 1クォーターの中盤ぐらいで、プレーが止まったときぐらいでしょうか、「相当なハイテンションで喋っているぞ」と気づいたのを記憶しています。 そこから感情をコントロールしながらのバランス重視に移行しました。 それでも1クォーターの最後では、これまでの中継では終盤に相当するぐらいの勢いに戻っています。 ゲーム1、ゲーム2では15点、14点だった仙台が、この日のゲーム3は28点を先制します。 圧巻の3ポイントシュート。7本中4本の成功。 攻撃の気迫を感じ、あえてそのまま声に乗せました。 今まで行わなかった(あるいは、できなかった)実況は財産になりました。

 

この3連戦を振り返ったり、ゲーム1・2を見ていない人への情報を入れたりできれば・・・と反省点もたくさんあります。 試合後になって気づいているのですが、仙台のゲーム1・2とゲーム3の1クォーターの得点を入れるだけでも仙台の攻撃が何か違うというのはお伝えできたはずです。

 

実況をする上で、自分の最大値を知ることは大切だと言われます。 例えば、出せる声の最大値を知らないと、大事なときに声が裏返ってしまいます。

 

自分の声や感情など癖を含めたパフォーマンスの限界、3日間でその最大値に触れられたのではないかと思います。 そして、その限界を突破することが次の課題だと思います。

 

松下 翔

2022年05月25日 11:05

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