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4月28日受講生ブログ

『実況が出来ているかではなく、中継が出来ているか』
 今週の実況振り返りの中で出た言葉です。
 
 スポーツ実況の練習をしていると、言い回しや描写、プレーが追えているかなど実況者自身に矢印を向けがちです。勿論、これらは大切なことになります。ですが、自分一人で中継を行っているわけではありません。
 
 一試合の中でも、解説さんや実況だけでなく、画面を映しているカメラマンさん、音声さん、ディレクターさん、スイッチャーさんなどなど。とても多くの方が関わって成り立つのが中継です。その大人数で取り組んでいるのは目の前の一つの試合。この試合をどう見せていくか、意志疎通が重要になります。
 でも、ここで全員が考えていることがバラバラだとどうでしょう。てんでばらばらな中継となってしまいます。ディレクターは長年のライバル監督対決として見せたい。なので、監督の様子をなるべく映像に入れるようにする。しかし、解説実況は有望株の若手選手対往年のベテラン選手の対決が見どころだと思っている。なので、その話を試合中に入れ込む。すると、映像と話が噛み合わなくなってしまいます。
 
 では、どうすればよいのでしょうか。
 一つは絵に合わせる、という手があります。
もしも、監督を交互に映すようであれば、両監督の関係性について情報を入れる。モニターに映し出される映像を見て、意図を汲み取る。実況から合わせに行く形です。
 もう一つは、絵を作ってもらう手です。
こちらは、実況解説の会話の中で見どころを提供する。「チャンスシーンでは背の高い選手が活躍する。この選手は今年5得点挙げている」と一人の選手をピックアップします。すると、画面にもその選手が映し出されます。実況に合わせてもらう形となります。
 
 他の手段も多くありますが『中継は放送されている部分だけがすべてではない』と改めて感じました。一つの試合を通じて中継を行う。その為には中継チームが一丸となって取り組むことが大切です。実況やインタビューにおいても、自分の仕事にばかり目を向けることなく、全体をみて『中継として出来ているか』考えていきます。
 
2022年05月05日 18:34

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