ユウセイスポーツアナウンススクール｜プロのスポーツアナウンサー養成・講師派遣

2月10日受講生ブログ

　ワールドカップイヤーである今年、国内サッカーも徐々に盛り上がりを見せています。今週末には遂にJリーグが開幕。そして3月にはWEリーグも再開と、楽しみで仕方がありません。
 
　実はチャイを自分で作ってみたのですが、失敗してしまいました。
　「チャイ」はインド式のミルクティーなのです。一般的に、香辛料を入れる「マサラチャイ」が有名ですね。シナモンやカルダモン、生姜などを入れるため、お茶でありながらピリリとした刺激的な香りを楽しめます。元々は売れ残りの茶葉を美味しく飲むために工夫をした飲み方だそうです。
材料で様々な香辛料を挙げましたが、作り方も様々です。胡椒やクローブを入れるなど、お店や家庭によってそれぞれの味があります。
　失敗の原因は、レシピより香辛料を多めに入れてしまったことです。この時、改めて既製品のありがたさが身に沁みました。
 
　今週の講座は「実況とは何か」という議題から始まりました。
　この問いには、その人それぞれの答えがあると思います。実況の定義を明確化することにより、自分の目指すものがより鮮明になります。
 
　改めて料理と実況を考えると、いくつかの共通点があります。
　レシピしかり基本は大切であること。そこからアレンジ、工夫を凝らすことで個性が出ること。そして、お金を払う価値がある実況は一定の品質があり素晴らしいこと。
実況と言えども滑舌が悪いと試合のスピード感についていけません。捲し立てても聞き取れなければ、視聴者を不快にさせてしまいます。やはりまずは基本があってこそ。
　そこから、アレンジ、どのような描写、どのようなデータを入れるのかは人によって様々です。
しかし中継を見ていると、共通して言えるのはどの方も素晴らしい実況をされています。それは個性による違いはあるものの、プロの実況として一定のレベルはあるということです。そのような方の実況を聞いていると試合のポイントや面白さ、情報を伝え、視聴者に気づきや発見、感動を与えてくれます。
 
　講座内では様々な人の実況を聞きます。やはり同じ競技、同じチームの実況であっても人それぞれの味があります。それはその人によって大切にしていることが異なるからかもしれません。
　そして、人の実況を見ることは、それだけ実況を志す人が多いことの裏返しにもなります。沢山ライバルがいるなと危機感が募った一週間でもありました。

　改めて、実況を考えた今週の講座。
　今後も基本をおろそかにせず、そこから個性という名の味を大切にして精進していこうと思いました。