12月16日受講生ブログ
アナウンサーを目指すみなさん、こんにちは。
2021年の終わりが近づいていますが、全くその実感がありません。 あと数日残っていますが、健康で過ごすことができたのは何よりです。 実況面では、新しく伺う現場や新しいシチュエーションもあるなど、昨年以上に充実いたしました。 アナウンススクールでも新しい人との出会いや新しい発見がありました。 振り返ると恵まれた1年だったと思います。
今年、私の中で印象的だったのは、実況(喋ること全般)に対する心境の変化でした。
2年前、昨年に比べると、本番前に緊張する度合いは大きく下がっていると感じています。 気持ちが弛緩したというわけではなく、不安、恐怖、焦りなどの悪い緊張が抜けているという意味です。 ですが、自分で実況を聞いた感想もそうですし、講座でいただいたフィードバックは、緊張が減ったことに対してうまく比例しませんでした。 今までよりも強く感じる言葉の重み、それに対する立ち止まりがあったかもしれないと思います。
最近では、実況中における余裕も出てくるようになりました。
今年、ある実況中で「早口になっているから、息を入れてペースを入れ直そう」などと気づいて修正した経験もあります。 これは良い例だと思います。 ただ、これが行きすぎると、無我夢中でなくなる=「冷静すぎる」という側面もあらわれるでしょう。 スピードが低下したり、現場と実況者との温度差が開いたりすることもあります。 今年は緊張とは別の不安を感じるようになったと感じています。
数年前になりますが、とある日のアナウンススクールで短期目標、中期目標、長期目標を立てることがありました。
「バスケットボールを実況する!」「野球実況をする!」「競馬実況をする!」という短期目標から、 「どういう実況者になりたいのか?」という中期目標を意識する段階にも近づいているのかもしれません。 そうすることで軸を作り、自分の中で迷いも取れて、今の不安も減らすことができるかもしれません。
そして現在は同時に基礎事項への意識が薄れつつある段階だとも思います。
「アナウンサーになる!」「~~を実況する!」と後先考えずに練習を取り組んでいた頃の気持ちも思い出し、2022年は今よりも次のステップに進めるよう、取り組んでいきます。
松下 翔
2021年12月29日 13:50