12月9日アナウンススクール内容
昔、就職活動をしていて衝撃的だったことがあります。
「今、とても楽しいです。色々な人と出会って色々な意見を聞けるので」
企業面接で当時の自分と同じ就活生が言った言葉です。就職活動とは辛く苦しいものだと思っていた自分はとても驚いたのを今でも覚えています。思い返しても、そう言った彼女はとても明朗で人好きのするタイプで、だからこその意見だったのかもしれません。
因みに、あとの面接で真似をしてみたのですが「何か違うな」とすぐに違和感を覚えました。彼女と自分は全くタイプが異なり、まして自分の言葉ではないのだから当たり前ですね。
さて、受講生の実況を聞いていてもタイプは全く異なります。盛り上げ方が上手い人、冷静に情報を伝えられる人、データをしっかりと入れられる人などなど……。
今週はバスケットボール実況振り返り組と原稿読み組に分かれての講座でした。
実況組が、タイプが違いながらも皆で顔を突き合わせ今の実況がどうだ、この言い回しがああだと論議を交わす姿を見ていると感心します。違う個性の人達が様々な視点から1つの実況について話しているのは、よくぞぶつからずに互いを尊重しあい話しているな、と凄い事のように思えます。
もしかすると、各々タイプが異なるからこそ自分にはない視点、自分にはない長所を吸収しやすいのかもしれませんね。
実際、私が参加していた原稿読みのメンバーは年齢も性別もバラバラ。おねじ原稿を読んでいても全く読み方が異なりました。一人の方はとても聞き取りやすく、明瞭に読まれる方。もう一人の方は一音一音を丁寧に読もうと心がけているのが聞いていることらにも伝わる読み方をさせる方でした。
自分は気を抜くと音が弱くなってしまうので自分にはない良さを見習おうと思いました。
冒頭の就職活動での出来事でもそうだったように、他者をみて自分と比べ違いが分かれば自分の個性が見つかることもあります。個性というのは実況をするにおいても、インタビューをするにおいても大切なものです。その個性を自ら見つけ出し、伸ばしていくためにもより他所を見て学ぼうと感じた講座でした。