10月28日受講生ブログ
今回のレッスンでは「構成力」について学ぶ機会となりました。受講生が担当したサッカー実況における先制シーンに対してフィードバックを出し合っていた中で、先生から得点直後の表現に対してアドバイスが送られました。
誰が得点を決めて通算何ゴール目という基本的な内容を抑えながら、その1点の背景にあるものを考えコメントを構成していくというものでした。
今回の両チームの対戦は今季二度目であり、先制を決めた選手が前回の対戦でも先制ゴールを決めていました。
また先制したチームは得点力が課題で、先制できたこと自体が大きなポイントと言えます。
こういった背景を元にコメントが構成できれば、ファンにその1点の重みが伝わるのではないかということでした。
またゴールを決めた選手がうまくボールをトラップしてシュートに行った描写など技術面にも触れることで、その1点の価値がより高まることについてもアドバイスをされていました。
自身のことで照らし合わせてみると、野球の実況で似たような経験をしたことがありました。
先制を決めたチームにありのまま「1-0、○○が6回裏に先制しました!」と伝えたのですが、そのチームは非常に強力な中継ぎ陣、いわゆる「勝利の方程式」を確立しており、そこを踏まえて伝えることができていれば、この1点がどれだけ価値のある得点なのかを視聴者に印象付けられたかと思います。
一つ一つの事象に対し、ただ何となくありのままを伝えるだけでなく「そこにどんな意味があるのか」を突き詰めそこからコメントを構成し、見ている方がより楽しめる実況を心がけていきたいと感じた次第です。
2021年11月04日 09:28