9月30日受講生ブログ
アナウンサーを目指すみなさん、こんにちは。
実況練習をするぞ!という際にどんな下準備をされていますか?
9月23日は祝日のためアナウンススクールはお休みでした。
9月30日のアナウンススクールでは、大学生さんの野球実況練習を聞く機会がありました。
実況後、ご本人の感想の一つに「言うことがなくて困りました」というものがありました。
気がつくと同じような描写を繰り返していたり、「もうこれしか言うことないのではないか?」という心情になったりと、その気持ち、私もとても共感いたします。
寺西先生は「準備」の点でアドバイスを送りました。
「言うことがない」と自分は思っていても、他の方の実況を聞いたり、後から自分で振り返ったりすると、言えることはたくさんありますよね。
言うことがない状況は準備が足りていないサインだったのです。
今回、大学生さんが実況した状況は9回ウラでした。
たまたま試合の勝敗がはっきりする9回ウラでしたが、アナウンススクール内で実況準備に取りかかった時点で試合が7回だったことを考慮すれば、「終盤」を意識して準備をすれば良いことがわかります。
“勝敗”を意識してみると、チームが勝てば何連勝なのか、連敗ストップなのか、このカードの状況はどうなのか、順位変動はあるのか、他球場の動向は、思いつくだけでも結構出てきます。
もちろん、当日のまとめとして、活躍した選手にフォーカスするのも手です。
これが、1回・2回の序盤であれば、昨日の展開・活躍選手、昨日の成績、ここ数試合の成績など、今日のゲームに至るまでの内容をチェックする方が良さそうですよね。
自分の実況の練習課題を明確にすることと同様に、この試合この場面で実況する意味(テーマ)も考えておくわけですね。
特に本番では、悠長に考えられる時間もありませんし、何よりスポットでの実況ではなく、序盤~中盤~終盤と連続した一つの実況ですから。
かくいう私も決まり切ったパターン、よく使われる描写に頼ってしまうことはあります。
その点は、受講生のみなさんと一緒に、その状況に合う引き出しを準備して、前回よりも次回より良いものをお届けすべく精進いたします。
今週も受講生ブログをご覧いただき、ありがとうございました。
松下 翔