8月12日受講生ブログ
受講生ブログをご覧くださいましてありがとうございます。
今年も夏の高校野球の実況を担当いたしました。
はじめて高校野球の中継を担当させていただいたのが2017年、今年で5年目になります。
今年は、まず三重大会、そして奈良大会での実況でした。
みなさまに厚く御礼申し上げます。
高校野球が私のスポーツ実況のスタートであるだけに、
中継における選択、一つ一つの言葉の重み、実況アナウンサーとして責任の大きさを毎年感じています。
高校野球中継のため、中断していたオンラインでのアナウンススクールも8月4日から再開をいたしました。
その8月から、野球実況をきっかけとして大学生さんが新しくアナウンススクールを受講することになりました。
特に先週は、実況を聞くだけでなく、実際に喋ってもらいましたので、新しい受講生もこれまでの受講生もいろいろな発見があったと思います。
先週のブログに引き続き、私も2週前にアナウンススクールで行われた高校野球中継の振り返りを通して、個人で意識する点を書き残します。
他の方の「良かった」と思える実況には、実際のプレーに対して実況が親和していました。
プレーに実況が溶け込んでいるのは、さまざまなことができているからこそ可能になるものです。
周りをよく見て集中している・流れをよく読んでいる・目の前のプレーを追う準備もできている、などが挙げられます。
自分はここを磨くのだと思いました。
先週話題にもあがっていました、「AI実況」「ロボット実況」
ロボット実況は、名前・数字などは絶対に間違うことがありません。
単純なプレー描写なら、どんなプレーも見逃さず、また人間を凌駕する瞬発力も備えるでしょう。
人間が人間を描写することの意味を考える。
スクールではそんな問題提起もされました。
実際にプレーする選手たちと同じく汗を流すことはできませんが、
プレーの場に身を置き、一緒にプレーをするかのように、実況できることが今後の目標です。
松下 翔