6月3日オンライングループレッスン
皆さんは急に予想外の出来事が起こった場合、どんな対処を取るでしょうか。驚いて言葉が出なかったり、固まってしまったり、反射で反応したりと様々です。
ですが、スポーツ実況は予想外の出来事の連続です。急に得点が入ったり、試合が止まったり。しかし実況はタイミングが肝。一瞬でも、慌てて後追い実況になると命取りです。
今週の講座では野球実況を行いました。野球は投球に始まり、一瞬のプレーの連続です。球種は何か。ストライクかボールか。打ったボールはどこに飛んでいくのか。短い言葉で的確に、試合の速度に乗って伝える必要があると感じました。
では、そんな不測の事態が発生した時にどのように対処していけばいいのでしょう。
実は、私たちは常に不測の事態の中にいます。
日頃、町の中を歩いていると色々な出来事が起こります。人とすれ違ったり、自転車に追い越されたり。周囲を観ればお店が立ち並び店頭には日々様々な商品が並ぶ。そして急に曲がり角から人が飛び出してくるなんて言うこともあります。と、一日として同じ日はありません。
正に実況と同じく「予想外の出来事が起こりえる状況」なのです。
実況の練習方法の一つとして感覚トークがあります。
受講生ブログの中でも度々登場する練習です。簡単に述べると、決められた時間内で「視覚」「聴覚」「体感覚」それぞれで自分の直近に起こったことを描写し、最後にそれぞれの間隔を踏まえバランスよく話す。というものです。
この「感覚トーク」を踏まえれば、普段の「日常」も練習になります。
何が起こるか分からない日常を、感覚を意識しつつ行う。流石に延々と独り言のように実況をする訳にもいかないので声は出せませんが。それでも、電車に乗っているときでもいつでもできる練習になります。
また、何が起こるか分からないのでタイミングを逃さずに伝える、咄嗟の対応力も身に付けられます。
このように日々の中で出来る練習はいくらでもあります。
予想外の出来事が起きても、焦らずに、しっかりと丁寧に伝えられるように。また、語彙力を伸ばすなど様々な観点からも日常で出来ることを行っていきたいと思います。
2021年06月10日 22:35