4月8日オンライングループレッスン
今週も受講生ブログをご覧くださいましてありがとうございます。
先週4月8日、オンラインでのアナウンススクールが行われました。
ユウセイプランニングのTwitterにも更新されていましたが、
Jリーグ、Bリーグ実況などでご活躍中のあったゆういちさんが沖縄から参加されました!
1ヶ月前には、森田みきさんが福岡から参加されましたように、
地理的問題をオンラインスクールが解決しています。
これは1年前では考えられない環境ですね。
ポジティヴなことを振り返ったところで、今週のブログをお届けします。
あったさんご参加の講座では、バスケットボール中継やサッカー中継を題材に学びを深めていきました。
その中で、あったさんのバスケットボール・Bリーグ実況を見ていますと、非常に落ち着いていらっしゃる印象を持ちました。
バスケットボールはゲームスピードが速く、選手の複数回交代も可能なため、中継としては忙しくなりやすいスポーツです。
質問の機会があったので、その点で意識されていることをお伺いしました。
あったさんは、質問に対する回答と、付け加えてある話をしてくださいました。
そのお話が今週の大きな学びでした。
その話しとは、あったさんが実況するにあたって大切にしていること、いわば神髄にあたることを話してくださいました。
私にはまだ持っていない、実況に対する心構えを知ることができたのが一つめの学びです。
そして、もう一つの学びが、相手と世界観を共有することです。
難しい表現をしましたが、簡単にすると、「相手の言いたいこと、聞きたい、わかる」ということです。
あったさんが話してくださったもう一つの話しは、私が質問した内容とはやや先の延長線上です。
ですが、寺西先生から「3シーズン前から実況をしている松下君から質問は?」という、前提もありました。
その空気感から、私の知りたい急所を突く内容を話してくださったのは、
自分の周りに相手がいるその空気、世界観をしっかり把握されているからこそではないかと講座終了後にしみじみと感じるのです。
この感覚は、とりわけ解説の方とご一緒するスポーツ中継においては必須です。
解説の方は、どんなことを楽しみにしているのか?どんなことを言おうとしているのか?
実況者はキャッチしたいですし、解説の方と方向性を同じものにしたいです。
例によって極端なケースを挙げてみます。
野球で4番とエースの対決です。解説の方も現役時代は4番バッターです。
実況者が解説者に聞きます。「○○さん、エースの心境はどんなものでしょうか?」
「そうですね、私はピッチャーをしたことがないので、詳しくは申し上げられませんが~~」
これでは、噛み合いません。(このケースは、キャッチする以前の問題でもありますが)
実況者の横には解説者がいて、周りには中継を作り上げる方々がいて、そしてマイクの先に視聴者がいます。
中継において、世界は自分のものだけではないと、以前学んだことを再確認した今回の講座でした。
松下 翔