2月18日オンライングループレッスン
今週はバスケットボール実況3本、競馬インタビュー、サッカー実況と盛りだくさんの内容でした。バスケットボール実況は3本とも違う方の実況を聞きました。
やはりそれぞれ個性がでており、選手情報を入れるタイミングや熱の込め具合など随所に違いが見られました。各々の長所が見られるのが同じ競技をしている実況者が複数人いる講座の強みだなと感じ、各個人の長所を自分にも還元していこうと思いました。
また、本日の講座内でメインとなったのは『情と論理のバランス』です。
スポーツを観ていると、どうしても感情的になってしまいます。チャンスシーン、ゴールの瞬間、逆転……感情は様々ですが気持ちが昂ることには変わりありません。
情熱的にその場の熱を言葉に乗せるのも重要です。ただ、そんなときこそ冷静さを忘れず、バランスが大事になってきます。
ゴールした瞬間に何を伝えるか。サッカーだと「相手との点差や勝ち負けはどうなっているのか」「今季何得点目なのか」「記録や初得点などの記念があるか」「誰がアシストしてどのような過程があったのか」様々な事象の中からどれを選び、どの順番で伝えるのかが重要になります。
でも実際、興奮状態で冷静に情報や順番を間違えず伝えられるでしょうか?私だと100%感情に流されてしまってゴールが決まっても「うわーーー!!」しか言えなくなってしまいます。
こんな風に感情的になっているときこそ、冷静に伝えるには準備が大事になってくるのです!
「何でここで準備?試合の流れは試合が始まらないと分からないのだから、どうしようもないのでは?」と思われるでしょう。ごもっともです。
実際に試合が始まってみないと分からないことも多いですし、予想外の出来事が起こる場合もあります。ただし、準備で補える部分もあります。
主に
・瞬時に必要な情報を入れられる
・言い間違いやミスを防ぐことが出来る
の2点です。
1つ目の「瞬時に必要な情報を入れられる」について。
例えば「この選手が得点を決めた時は、この情報を言う!」と事前に決めておく。これだけでも随分と違います。ゴールを決めた瞬間や勝敗を決した瞬間は一瞬です。その一瞬で考えて何かを言うよりも、決めておいた言葉を言う方が淀みなく言えますし情報の正確性も上がります。
そして2つ目の「言い間違いやミスを防ぐことが出来る」は実はゴールシーン以外にも拘わる大切な点です。
感情が高ぶっているときだからこそつい口を付いて言葉が出てしまいます。すると、ついうっかり不用意な発言が……。生放送である以上発言は取り返しがつきません。しかも、電波に乗って放送されてしまいます。
常態的に発言による危うさがある、ということは心に留めておかなければなりません。このような失敗を防ぐためにも事前準備で決めておくのは1つの安全策にも繋がります。
試合の熱量そのままに実況をする。
これも実況をする上で大切なことの一つですが、熱量だけでなく冷静さも頭の片隅に残しつつバランスよくする必要性を改めて感じました。
最後に競馬のインタビュー。
インタビュワーは本当に凄いなと思いました。騎手に対して相手をよく理解し、何を聞かれたいのか何を聞かれたくないのか考える。相手の心情だけでなくレース、距離適性など必要な情報もきちんと聞き出す。なによりも騎手に断言させているのが素晴らしかったです。
聞き出すためには競技や騎手に対しての理解度だけでなく、言葉のかけ方や順番など多種多様な技術が必要なのだと改めて感じましたし、難しさも感じました。ただ、それが重なったときに視聴者が見たいインタビューができるのだと映像を見て確信したインタビューでもありました。
内容が盛りだくさんの講座でしたので学ぶことも多岐に渡りありました。
一つ一つ噛み砕いて自分のものにしていこうと思います。
2021年02月23日 19:53