2月4日オンライングループレッスン
2月4日のレッスンでは、オンラインで受講生が行ったサッカー実況練習の動画を見てフィードバックを行いました。まずポイントとなったのは「練習の取り組み方」について。
動画を見せる前に特に意識して見てもらいたい点を伝えられるかどうかということがフィードバックの際にテーマとなりました。
基本である選手追いに重点を置いたのか、情報を適切に提示する点を意識したのか。
設定したテーマを伝えることによってフィードバックを送る側の意識、目線が変わり、より詳細なフィードバックを得ることができます。
どんなテーマを持って練習に臨んだのかを伝えることは上記の点から大変重要です。
私自身、とにかく練習回数を増やすことが大事だと考えていた時があり、あまりテーマを考えずに見切り発車的に撮ったものをみなさんに見ていただいていたことがありました。
その時に「何を見てほしかったのか」を尋ねられた際に何も答えることができず、せっかくの学びの機会を自身で無下にしてしまった後悔は今でも忘れられない苦い思い出です。
費やした時間をより良いものにするために、みなさんからより詳細なフィードバックを頂くためにも、練習の前にほんの少し時間をとってテーマを設定することがいかに大事か再確認する機会となりました。
さて私も今回サッカー実況を見ていただいたのですが、選手追いにおけるフィッティングの部分が課題となりました。
シュートシーンをテンション高く伝えていたのですが、その後シュートを放った選手が足を痛めた姿に気づないまま実況を続けていました。
もしこの後、該当の選手が途中交代となった場合、痛めた姿に気づいていればその点をファンの皆さんにお伝えすることができ、よりファンにとってかゆいところに手が届く内容になっていたでしょう。
持ち味だと感じていた高いテンションがこういった形で自分の実況の幅を狭めていることに触れ、驚きと悔しさを感じました。
せっかくの持ち味をデメリットにしないためにも、現状100%の熱量で伝えているところをせめて80%くらいにして、残りの20%で冷静に見る力を養う必要があるとアドバイスを受けました。
そのアドバイスを受けて臨んだ先日のバスケットボールの現場で手ごたえを感じたシーンが一つありました。
果敢にゴールへアタックした選手が倒れこみながらシュートを決めバスケットカウント、フリースローワンスローを獲得。
テンションを上げてそのプレーを称えたのち、ふと冷静になってゴール下に目を移すとアタックした選手が顔をゆがめながら立ち上がったことに気づきます。
するとその後のフリースローで珍しくリングに当たらないエアボール、ボールが落ちた瞬間に先ほどのシーンが頭をよぎり、アタックによる負傷を示唆しました。
プレーだけでなく表情にもスポットを当てられたことで、先ほどのアタックがいかに激しいものだったのかをただ高いテンションで言葉を発する以上に伝えることができたのではないかと感じています。
明確なテーマを持って練習に取り組み、頂戴したアドバイスを実戦で活かしていく。
こういった循環を常に回していけるようになりたいと感じたレッスンでした。
菅江 隆一
2021年02月10日 23:46