8月20日アナウンススクール内容
今週も受講生ブログをご覧いただきありがとうございます。8月20日のオンラインレッスンでは、受講生が自身で取り組んだ練習や実況の本番での映像を見ての振り返りとグループワークとして感覚トークを行いました。
私はバスケットボールの実況練習を先生や受講生の皆さんに見ていただきました。プレーの実況に対するスピード感は一定の評価をいただきましたが、必要な場所でトーンを上げられているかどうかが課題として指摘されました。
たとえばターンオーバーのシーン。パスカットやパスミスなどでオフェンスチームが入れ替わり、得点機が生まれやすいタイミングとなるので、この瞬間に実況は「ターンオーバー!」という単語で一気にトーンを上げて「得点のチャンス(ピンチ)ですよ!」と聞いている方に意識させます。そこでトーンを上げることでシュートに繋がった際にさらに大きな盛り上がりを生むことができます。
私の場合は必要な場面でトーンを上げることができず、それほど盛り上げる必要のない単語で上げてしまい、メリハリをうまく使えていませんでした。これはバスケットボールだけでなく野球の実況でも同様に課題としている部分です。映像を見て実況する発声の練習だけでなく、他の方がどういう所でメリハリをつけているのか、自身はどうして必要のないところでトーンが上がるのか、何度も聞きなおして気づけるようにしたいです。
レッスンの後半で行った感覚トークでも聞いて学ぶことが重要だと感じました。感覚トークとは視覚、聴覚、体感覚の三つのテーマごとにその感覚に特化したトークをそれぞれ1分間で話し、最後は3つの感覚をミックスしたトークを2分間で話すという内容で、今回は3人1グループで行いました。このレッスンの面白いところは各々で感覚の捉え方が違うところです。例えば視覚でも色を多めに表現する方がいれば、形や大きさを中心に話す方や、数字を出すことで密集具合を表す方もいらっしゃいます。そのすべてをバランスよく表現できるように、自分があまり使えていない表現を二人のトークを聞きながら探ります。そして「これはいいな」と思ったものを貪欲に取り入れて表現の幅を広げていくようにしています。
実況の練習は決してしゃべるだけではなく、聞いて学ぶことも多いと感じたレッスンでした。
菅江 隆一
2020年08月26日 07:54