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7月30日アナウンススクール内容

今週も受講生ブログをご覧いただきありがとうございます。
 
7月に奈良県で開催された高校野球独自大会、令和2年度奈良県高等学校夏季野球大会に関する中継の実況を一試合、担当いたしました。高校野球中継は過去に別の都道府県で数試合担当させていただきましたが、奈良県での実況は初となります。
 
今回、試合前の準備として私が初めて行ったこととして監督、保護者の方への取材でした。
監督からは前回の試合後の様子、相手とどう戦うのかなどを質問。試合前のピリピリした状況の中で果たしてどこまでお答えいただけるか不安はありましたが、快く回答してくださり、自身でこれまでまとめてきたデータに「感情」が加わったように思います。
 
また保護者の方への質問では、コロナ禍による影響で部活動自体が自粛していた中で、いかにして球児を支えてきたかをお話しいただきました。その中で印象に残ったのが「観戦できることの喜び」という言葉。今大会、応援のためにスタンドに入れたのは3年生の保護者のみ。例年のように大声で応援することはできませんが、拍手や千羽鶴で応援の気持ちを伝えたいと仰っていて、球児たちだけでなく、保護者の皆さんにとっても今年は特別な夏であることを再認識し実況に臨みました。取材をしたことで伝える仕事の責任をより強く感じました。
 
今回のこの特別な大会に実況として携わらせていただけたことは大きな経験となりました。球場内で感じたベンチからの大声援、スタンドからの声は出せない中での拍手の嵐。こういった熱い思いを少しでも中継を通してお伝え出来たならこれに勝る喜びはありません。サポートしてくださったスタッフのみなさまにも改めて感謝申し上げます。
 
ただ感慨に浸ってばかりもいられません。7月30日のオンラインレッスンでは自身の担当した試合を実際に見て振り返る機会がありました。
 
映像を通して自身の実況を振り返るといろんなことが見えてきます。普段のトーンより高めにして明るくいこうと意識して臨み、実際の音声でもしっかり反映されていて、オープニングやチャンスのシーンなどはいい形で声が出せていました。ただ必要のないところまで声を張ってしまったためか、後半になるにつれ声がうまく出せないシーンが出てきました。喉のスタミナ強化と声を張るところとそうでないところのメリハリを意識する必要を感じました。
 
また資料の作成についての失敗も見つかりました。確認の作業はしすぎても足りないことはないと痛感した次第です。資料については用意したものが本当に必要だったのかどうかも含めて見直す機会となりました。
 
反省点を挙げればきりがありませんが、できていた点について受講生のみなさんから指摘をいただき自信につなげることもできました。これまでの課題だった球場内の「色」を伝えるという点について、選手の焼けた肌やバットの色などを伝えることで、選手たちのストーリーを伝える際に活かすことができました。
 
出来たことは継続して、反省点はしっかり改善できるようにレッスンに、自主練習に取り組んでまいります。

菅江 隆一
 
2020年08月16日 14:09

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