7月30日、8月6日受講生ブログ
受講生ブログをご覧くださいましてありがとうございます。
7月そして8月と奈良県で高校野球中継の実況を担当いたしました。
高校野球中継は今年で4年目、この夏関わった全ての皆様に感謝申し上げます。
奈良県では、令和2年度奈良県高等学校夏季野球大会として、
選手権奈良大会に代る独自大会が行われました。
中継そのものについて個人で反省したいことはありますが、
この特別な夏における選手のプレーや姿、
また試合前の取材で答えてくださった方々の一つ一つのお言葉、
かけがえのないことを学ばせていただきました。
アナウンサーにとっては、改めて実況できることへの感謝を教えていただいた今年の夏でした。
7月下旬よりまたオンラインでのアナウンススクールに戻りましたが、
寺西先生や受講生のみなさんにこの夏の実況をチェックしていただきました。
ポイントの一つをこのブログで振り返ります。
「プレーから目を離さない」
グラウンドから目を離した結果、盗塁の瞬間を見ていない、打った瞬間を見ていない、というようなことがあってはいけません。
プレーが起こった瞬間に伝える!
これは実況1年目から肝に銘じているテーマの一つです。
今回「鮮度」の要素を加えます。
1つのプレーで、ゲームは動き、変化します。
そこを見逃さないことです。
解説者さんがいる中継で実況者は、
1)現場
2)解説者さんとの会話
3)資料(データや取材内容)
この3つのどれかを話すことになります。
ここから何を選択するか、どんなバランスを取るか?
そこで重要になるのが、「目の前で起こっていること」
準備してきた資料を例にしても、状況に当てはまるもの、そうでないもの、刻々と変化します。
あるいは、ぜひ解説をお願いしたいような「旬なプレー」「流れが変わる瞬間」も飛び出すことでしょう。
その「鮮度」を実況者がいかに見極められるか?
今回の評価では、自身の振り返りも含めて、資料に対するバランスに苦戦していました。
資料のうち、全てを出し切ったとしても良い実況になるとは限らないのが実況の難しさ。
選択する際の勇気も今後の課題になりました。
目の前ゲーム(プレー)を大事にする、という今回のテーマは、
以前ブログで複数書いている『「線」の実況』と多くの共通点を持ちます。
一貫してやること、当たり前のことを当たり前にやることをみせた高校球児たち。
私も負けないよう日々精進いたします。
松下 翔