7月2日アナウンススクール内容
今週も受講生ブログをご覧いただきありがとうございます。
先週7月2日も南森町の教室でアナウンススクールが開かれ、見学者の来校もありました。
この日は野球実況の練習を中心に行い、女性受講者はプレゼン発表(フリートーク)と、見学の方にはスクールの内容をよく知っていただけたかと思います。
先週では、中継の映像を使ってイニングごとに実況練習を行いましたが、
今週はスポーツニュースにあるようなハイライト映像を使った実況練習でした。
このダイジェストシーンには、投げた・打った・捕った・走った・点が入ったのシーンが盛りだくさんですので、瞬発力を鍛えるのには絶好の教材です。
野球実況を挑戦していこうという、ある受講生に1つのフィードバックがありました。
「打ちました!」が一番声が出ていて、「1対0」と得点を伝えるシーンでは声が半減して語尾も下がっている、というもの。
寺西先生から説明があります。
打ったシーンは目の前でまさに打っているので、そこは自信を持って言える。
一方、得点を伝える場面において現段階では得点への意識も薄く「多分1対0のはず・・・」と不安が残っていて、明瞭に伝えられなかったのです。
さらに講義は続きます。
「だから準備が大切なのです」と。
『ここでヒットが出れば同点になるぞ』
『ここで長打が出れば2点も入るかもしれない』
想定をすることで不安を払拭でき、強調したいところで強調ができるようになります。
「先制のランナーが出ました」「勝ち越しのランナーが出ました」
このような実況も一部は自分自身のためになる言葉のわけですね。
ちょうど1週間前の実況練習でのシーンを思い出します。
6月25日のスワローズ対タイガースの試合、
0対0で迎えた7回ウラ0死1・2塁から5番に代打を出して送りバントで1死2・3塁へ。
6番バッターがライトへのファウルフライ(浅くはない)を打ち上げます。
フェンス際に落ちるか微妙な打球、ライトの糸井選手はスピードを落として追うのを止めます。
少々の疑問を感じながらも、実況中の私はファウルボールの事実だけを伝えます。
みなさんはもうおわかりでしょう。
その疑問が晴れて悔しさに変わったのは、イニングを終了して先生から改めて質問をされてからでした。
ライトは犠牲フライの可能性を考えて、敢えて捕れるボールをファウルボールにしたのです。
送りバントで1死2・3塁になった時に、その重みをどれだけ理解できていたか?
「外野フライでも内野ゴロでも1点の可能性」が想定できれば・・・
今週のレッスンの話は胸に応えます。
3年前、高校野球初めて実況した試合は、9回ウラ1死3塁、初球セーフティースクイズが決まるサヨナラゲームでした。
もちろん、思い出に浸るのではなく、前進あるのみで練習を続けます。
松下 翔