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5月21日受講生ブログ

今週も受講生ブログをご覧いただきありがとうございます。

 

5月の末、まもなく6月。
毎年この時期の平日には社会人野球の都市対抗野球大会の近畿地区予選を見に行っていました。
もちろんただの野球観戦ではなく、野球実況の練習が目的です。
時期が高校野球の都道府県大会の約1ヶ月前ということもあり、ぐっと気を引き締められました。
最高気温が30度を超える日もあるのですが、とにもかくにも日焼け対策だけは万全にと、日傘と日焼け止めクリームを持参し、長袖に加えて首にタオルを巻いて、球場へと向かっていました。
時には先輩アナウンサーにも一緒に来ていただき、フィードバックなどもいただきました。

 

今年はオリンピックとの兼ね合いでそもそも都市対抗野球大会は秋の開催予定でしたが、現在の状況から懐かしさを感じてしまいました。

 

過去、アナウンススクールで使用していたノートを見返すと、現在の自分に大事なことが書かれていました。
それは野球実況のレッスン時のもので、個人レッスンでも野球実況の話題が多く上がっていますので、野球実況の復習に絡めて記していきます。

 

まずは、基礎の徹底。
プレーごとの瞬発力を上げること、フォーマットを固めること。
ダブルプレーならダブルプレー、外野フライなら外野フライ、一つのプレーに対し、スムーズに実況できるまで繰り返します。
まるで守備練習のノックです。
実際にアナウンススクールでは、スポーツニュースでの試合のダイジェストを使って実況のウォーミングアップも行っていました。

 

そして、素早くストライクかボールかを言う、プレーで変化があればアウトカウント、ランナーの状況、得点、イニング、攻撃チーム、打者…などを適切なタイミングで言えるかがフォーマットです。
チェンジになった際に、「5回表が終了、3対2、○○がリードしています」のようなイニングの最後に言うコメントもフォーマットですね。

 

基礎ができると「点」だけの実況ができます。
それでも基礎=簡単ということではありません。
次はプレーのつながり・質といった「線」になる実況を考えていく必要があります。

 

さて、私の目に留まったのは、次の言葉です。

 

「瞬発力には限界がある」
つまり、基礎で大切な瞬発力ですが、
瞬発力で限界があることに対して、瞬発力を高めようとするのは無意味な努力になってしまいます。

 

これは野球だけではなく、サッカーでもバスケットボールでも競馬でも同じことが言えます。
瞬発力以外で実況できる引き出しをどれだけ持つことができるか、
自分の練習が果たして正しい方向の練習になっているのか、
今回の復習を通じてより一層注意を傾けてまいります。

 

松下 翔

2020年05月26日 20:21

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