「4月30日オンラインレッスン」
私がたまたま見たのは2009年ワールドベースボールクラシック決勝、日本 対 韓国の一戦。イチロー選手が決勝タイムリーを放ったシーンは10年以上の時が経った今でも当時と変わらない興奮を覚えました。
ちょっと前置きが長くなりましたね。ここからはオンラインでのマンツーマン映像授業を受講した感想についてお話しします。
授業の前半ではニュース原稿読みに取り組みました。内容をしっかり掴んで読めていたか指摘を受けた際、自信をもって回答することができませんでした。ニュースを理解するために、その記事の内容だけでなく、背景にあるものを理解することで情報に厚みが増すことを学びました。今回は新型コロナウイルスに関するニュースを練習したのですが、感染状況や緊急事態宣言の期間延長の有無など、日々状況は変化しています。変化の背景を理解できるかどうかは、毎日流れているニュースにどれだけ関心を持てているかが重要になります。
今後自身でニュース原稿読みを練習するにあたって、ただ原稿の中身だけで内容を判断をするのではなく、あらゆるところにアンテナを張って練習に取り組んでいこうと思います。
授業の後半では野球実況に取り組みました。
ここでは「感情」と「理論」のバランスということがテーマとなりました。「感情」とは選手のプレーを描写する際に驚きや感動を言葉に乗せられているかどうか、「理論」とは選手同士の駆け引きや選手の情報を適切なタイミングで出せているかどうかを表します。
私が実況練習をした際は、選手の情報に偏りすぎてしまい、基本的なプレーの描写が疎かになっていました。「理論」ばかりにとらわれた結果、情報を出すことに集中するあまり、ヒットを放った選手の名前を誤って紹介してしまうミスを犯してしまいました。「理論」と「感情」のバランスのほかに、実況中に自身を第三者的な目線を持つ必要性を学びました。瞬時に言葉を紡いでいく中でほんの一瞬、「この言葉で大丈夫か」と問いかけることでミスを防ぐ。ニュース原稿読みのところでもそうですが、広く物事を見る必要性を学んだ一日でした。
冒頭でお話しした名勝負、そこでは名実況にも出会うことができます。
スポーツアナウンサーを目指すうえで、自分もいつかはそういった名実況をしたいと思い、いろんな情報を集めドラマチックに伝えようとするのですが、まずは基本の描写ができてこそ。いつか名実況を届けられるように、今は練習の一つ一つに目標をもって取り組み、基礎固めに努めます。
2020年05月02日 01:09